内容説明
山口県の「防長米」は近代日本の米穀市場にどのように包摂されたか。産地に浸透する米穀検査が産米を「商品」として仕立て、円滑な取引とその拡大を促していく過程を解明する。
目次
序章 近代米穀市場の形成と米穀検査
第1章 米撰俵製改良組合と米商組合―一八八〇年代
第2章 防長米改良組合の発足―一八九〇年前後
第3章 防長米改良組合の改組―一八九〇年代
第4章 防長米同業組合の設立―一九〇〇年代
第5章 防長米改良と試験田―一九〇〇年前後
第6章 防長米同業組合と阪神市場―一九一〇年代
終章 総括と展望
著者等紹介
大豆生田稔[オオマメウダミノル]
1954年東京都に生まれる。1980年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。横浜開港資料普及協会嘱託、城西大学経済学部専任講師・助教授、東洋大学文学部助教授をへて、現在、東洋大学文学部教授。1994年、博士(文学)(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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