内容説明
私たちの食卓めがけて開発が進むフードナノテクノロジー。その潜在力とリスクを見すえた政策が求められている。革新技術のガバナンスにおける消費者・市民の役割を問う。
目次
第1部 萌芽的科学技術とガバナンス(萌芽的科学技術のガバナンスとその課題―フードナノテクを事例として;米欧の規制動向とガバナンス;ガバナンス形成における行動規範の意義―欧米諸国の動向と日本での適用可能性)
第2部 萌芽的科学技術と市民参加(萌芽的科学技術に向きあう市民―「ナノトライ」の試み;媒介的アクターへの着目―「市民的価値」をいかにガバナンスに接続するか;専門家と市民の関係―語りが提起するもの;参加型手法研究の課題―東アジアにおける実践経験を背景に)
科学技術への市民参加をめぐる諸課題
資料 ナノトライ ミニ・コンセンサス会議
付表 フードナノテクをめぐる安全性規制関連の動き
著者等紹介
立川雅司[タチカワマサシ]
茨城大学農学部教授。1962年生まれ。東京大学大学院社会学研究科修士課程中退、農林水産省中国農業試験場、農林水産政策研究所、茨城大学准教授を経て、2010年より現職
三上直之[ミカミナオユキ]
北海道大学高等教育推進機構准教授。1973年生まれ。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士後期課程修了。博士(環境学)。北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)特任准教授などを経て、2008年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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