出版社内容情報
討幕運動へと突き進んだ大久保が、
財政が疲弊し、士族の不満が吹き荒れる中、
なぜ最後は殖産興業を人生(=国家)の課題と考え、
どのような独自の経済政策を推進したのか。
序 章 利通惨殺
第1章 薩摩藩士大久保利通
第2章 明治維新
第3章 海外を見聞する
第4章 大久保外交
第5章 政治体制から経済へ
おわりに―大久保の遺志―
大久保利通年譜
内容説明
討幕運動へと突き進んだ大久保が、財政が疲弊し、士族の不満が吹き荒れる中、なぜ最後は殖産興業を人生(=国家)の課題と考え、どのような独自の経済政策を推進したのか。
目次
序章 利通斬殺
第1章 薩摩藩士大久保利通
第2章 明治維新
第3章 海外を見聞する
第4章 大久保外交
第5章 政治体制から経済へ
著者等紹介
落合功[オチアイコウ]
1966年神奈川県川崎市生まれ。1988年中央大学文学部史学科国史学専攻卒業。1995年中央大学大学博士後期課程文学研究科国史学専攻修了。同年日本学術振興会特別研究員。1998年広島修道大学商学部講師。現在、広島修道大学商学部教授、学術交流センター長、博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絜
1
副タイトルの「国権の道は経済から」とあるように、明治初期殖産興業諸政策の推進者としての大久保利通を彼の経済思想面から評価する著作。評伝経済思想シリーズの一冊。あとがきで書かれているように大久保は確かに幕末からの活躍が目覚ましいが、この幕末明治初頭は彼の経済思想としては準備期だが、内容はこの時期に偏重し、後との連続性があまり強調されていない印象を受けた。洋行は大久保の思想転換に大きな節目と指摘されたが、のちの殖産興業政策背後の思想を理解するため、この部分についてもう少し説明があったらいいと思った。2024/08/19
のりきよ
1
ページ数が多くなってもいいから、資料からの引用部分には現代語訳も載せて欲しかった。そうしてくれていたほうが、ずっと分かりやすく且つおもしろく読めたと思う。大久保利通は、これまで想像していた以上に明治初期における日本の経済発展に尽力してきたそうだ。官僚の抜擢、日本国内の実状に適応した経済政策、内国勧業博覧会の実施、官主導による民間業のサポート、農事試験場の推進など、大久保の功績は数多い。2013/12/07
denken
0
テロでデビューし,テロに倒れる。もともと自分が描いていた大久保のイメージを破壊してくれる作品だというわけではなかった。2010/11/11
-
- 和書
- 南部藩落日の譜