内容説明
本書は「公害」問題を対象としたものではあるが、基本的には「公害」問題を切り口とした戦前期の日本資本主義の展開についての考察の一部をなす。
目次
序章 反「公害」運動史論の基礎視角
第1章 近代日本における反「公害」運動史論の基礎構成―足尾銅山煙害事件の史的構造
第2章 別子銅山における反「公害」運動と被害地買収―第1期=新居浜製錬所時代
第3章 住友財閥の形成と反「公害」運動の展開―第2期=四阪島製錬所時代
第4章 別子銅山における反「公害」運動の特質―第3期における新居郡の脱退
終章 総括と展望―戦後市民運動の課題