内容説明
キリスト教の葬儀は、福音の語る希望がかたちとなったものである。キリスト者は、生涯を通してイエス・キリストの復活による希望と深く結ばれて信仰の旅路を歩む。その旅の終わりにどのように備えるのか。揺れ動く現代のキリスト教葬儀を検証し源流をたどりつつ、あるべき姿を探る。
目次
第1部 背景(死を示すしるし―人間の儀式、キリスト教の慣習;忌避される体と復活させられた体について;キリストにあって死んだ者の将来;キリスト教の葬儀に、いったい何が起こったのか;信仰のドラマとしての葬儀)
第2部 死に際しての教会の務め(わたしたちの死の時において;よい葬儀のしるし;葬儀のプランを立てる―実際的な事がら;生と死についての真実を語る―葬儀における説教)
著者等紹介
吉村和雄[ヨシムラカズオ]
1949年、福島県いわき市生まれ。東京大学工学部卒業。東京神学大学大学院修士課程修了。現在、単立キリスト品川教会牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
36
キリスト者の死。それこそ福音なのかもしれません。洗礼のもたらす意味があるからこそ教会の再びの深かさを示しているのでしょう。 2025/04/21
ころりん
1
Ministry誌で説教に圧倒され、著書を入手。 「説教者が葬儀論?」といぶかってた浅学な僕(恥) 読んだ今は「そうだ! 葬儀こそ、洗礼の照らす、福音の場だ!」と大感動。 葬儀にも死にも説教にも、「キリスト教的な正解」なんてない。 亡くなった体と、喪失を取り扱いかねる遺族を前に、ともに戸惑い、ともにおられ、洗礼においてひとつとなってくださったイエスを、ともに仰ぐ。 そして、将来の復活(×現在の天国)に目を向けるんだ。 遺体を大事に、身振りも説教であること、「歌いつつ聖徒らとともに」旅する葬儀であること。2021/02/18
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