内容説明
『ライオンと魔女』、『カスピアン王子のつのぶえ』、『朝びらき丸東の海へ』―、時代や世代を超えて世界中の人々に愛されてきた『ナルニア国物語』。この物語は、どのようにして生まれたのだろうか。著者C.S.ルイスとは、どんな人だったのだろうか。動物の国や別世界への憧れを育んだルイスの少年時代の家やアイルランドの風景、『指輪物語』の著者J.R.R.トールキンをはじめとする深い友情で結ばれた仲間たち、そして、映画『永遠の愛に生きて』に描かれた、熟年になってからの愛と、愛する者の死―。貴重な写真と美しい訳文で、ルイスの生涯を綴る。
目次
第1章 はじまり
第2章 夢と夢みる尖塔
第3章 友人たち、神々、そして悪魔たち
第4章 ナルニア
第5章 不意なる歓び
第6章 影の国に別れを告げて
著者等紹介
中村妙子[ナカムラタエコ]
1923年、東京に生まれる。東京大学西洋史学科卒業。翻訳家。アガサ・クリスティ、C.S.ルイス、R.ピルチャーをはじめとする英米の文学作品、数多くの児童書等の翻訳を手がける
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
50
ナルニア国物語を作った人、C.S.ルイスの伝記。平易な文章で読みやすく、またよくまとまっていると思う。ナルニア国物語執筆への経緯が書かれていて、ナルニア国物語を読んだ後に読むと感慨深いものがある。また、親友のトールキンに酷評されたと言うのもなかなかに興味深い。名作が産まれるにはやはりそれなりのドラマがあるものだ。★★★★☆2017/01/24
帽子を編みます
39
C・S・ルイスの生涯を綴った本、写真が豊富で内容も明瞭です。児童書のコーナーにありましたが掘り出し物な気分です。写真、ルイス本人のもの、家族、友人の写真はもちろん、当時の家や街、戦争中の様子、どれも参考になりました。『あの衣装箪笥』ももちろん載っています。ルイスの評伝を続けて読んで、彼を身近に感じる気がしました。2025/05/25
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