クネレルのサマーキャンプ

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クネレルのサマーキャンプ

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309207599
  • NDC分類 929.733
  • Cコード C0097

出版社内容情報

自殺者が集まる世界でかつての恋人を探す表題作のほか、政治的緊張を生きる人々の感覚を軽やかな想像力でユーモラスに描く31篇。

エトガル・ケレット[ケレット,E]
著・文・その他

母袋 夏生[モタイ ナツウ]
翻訳

内容説明

自殺者だけが集まる世界でかつての恋人を探すハイムは、親友アリとヒッチハイカーの美女リヒとともに旅に出る。やがて行き着いたのは「意味のない奇跡」に満ちたサマーキャンプだった…。中篇代表作のほか、かつて月に住んでいた人々、作家の才能を奪いにくる悪霊、付き合った女性たちの写真をある家で発見する男、きらきら光るものが好きな女の子、バスに乗り遅れた客にドアを開けない運転手、美術館に飾られた美しい子宮、地獄から湧きでる人々など、意表をつく設定で人間の本質をとらえた数多の物語を紡ぎだすイスラエル人作家の日本語版オリジナル作品集。人気作家の31の中短篇。

著者等紹介

ケレット,エトガル[ケレット,エトガル] [Keret,Etgar]
1967年イスラエル・テルアビブ生まれ。両親はともにホロコーストの体験者。兵役中に小説を書き始め、短篇集『パイプライン』(1992)でデビュー。短篇集『キッシンジャーが恋しくて』(1994)で英語圏でも人気を集め、『突然ノックの音が』(2010)はフランク・オコナー国際短篇賞の最終候補となる。絵本やグラフィック・ノベルの原作を執筆するほか、映像作家としても活躍。2007年には『ジェリーフィッシュ』で妻のシーラ・ゲフェンとともにカンヌ映画祭カメラドール(新人監督賞)を受賞している。テルアビブ在住

母袋夏生[モタイナツウ]
長野県生まれ。ヘブライ語翻訳家。訳書に、U・オルレブ『壁のむこうから来た男』(産経児童出版文化賞受賞、岩波書店)など。1998年、ヘブライ文学翻訳奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

113
小説集。ケレットいいなあ。ユーモラスだけど切ない。そして人間味に溢れた語りをたっぷりと味わえて満足。何というか、子供のような奇天烈な発想と大人のシビアな現実感がいい感じでミックスされたような物語だと思う。子供的な空想って案外普遍的なもので、死んだらどうなるのとか、何で思い通りにならないのとか、人生の核心といい感じで合う。なので彼女が毛深いでぶっちょ男に変身するとか、目がきらきらな男の子とか、パイプに入ると消えてしまうとか、どういう話だよってなるけど読み終えて残るのは人生の機微を感じさせるものだったりする。2020/03/18

あさうみ

53
やはり一味違う余韻を読了感に残す作家さんだなあ。奇妙ともいえる書き味にいつのまにか引き込まれている。死が身近にある国の作家さんだから、死をイメージさせる作風が多いのに全然胸糞悪くならないのが良い。ユーモアとひとへの親愛が隠れているように思う。ふとした瞬間、きっとまた読み直す。2019/06/27

ヘラジカ

46
ブラックユーモアとナンセンスとドタバタ喜劇が入り混じり、最後はシリアスでちょっぴり切ない表題作。これも相当良かったけれど、後の掌編の方はもっと良かった。「アングル」「ふとっちょ」「アブラム・カタブラム」「死んじゃえばいい」「長子の災い」なんかがお気に入り。この作家は初読みだったので他の邦訳も是非読んでみたいと思う。2018/11/28

えりか

42
このユーモアと哀しみはなんだか、ブローティガンを思い出す。好き。自殺者たちが集まるあの世の世界で恋人を探す男の物語を初め、奇想天外、摩可不思議でありながら哀しみを感じる物語が多い。孤独や絶望、どうにもならないことへの悲哀がありながら、それでもあたたかみや優しさも感じる。ケレット自身が友人の自殺を経験しているようで、そして、ホロコースト第二世代という身の上も彼の描く物語に大きく影響を与えてるようだ。あぁ好きだなぁ。村田沙耶香さんが紹介していたので読んだ本。2020/04/24

pohcho

40
イスラエルの作家の短編・掌編集。エッセイ集「あの素晴らしき7年」が大好きなのだが小説は初読み。自殺者ばかりが暮らす世界、何度捨てようとしても舞い戻ってくる犬、毛深くて猪首の小男に変身する彼女、博物館に展示された母の子宮などの突飛な設定。「死んじゃえばいい」という言葉が現実になってしまったり、自称天使が屋上から墜落してしまったり。こんなことよく思いつくなと思うけど、皮肉と可笑しみがあって、どこか物悲しくて優しい。クセになる感じの物語だった。 2019/02/23

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