内容説明
慶応ではベンチに入れなかった選手たちを「マイナー」と呼んでいる。上田が慶応高校野球部の監督に就任して以来、最も気を遣ったのがマイナー選手のプライドだった。マイナー選手には、メジャーになることを絶えず求めた。それがかなわなかったとき、彼らには別の役割が待っている。それがチームを押し上げる原動力になることを、上田は知っている。マイナー選手が、誇りを持てたとき、その「共同作品」はチームの最大公約数を表現できるのだ。
目次
もう一つの涙のわけ
上田・慶応が目指す自主性
それぞれの自主練習
精神野球への決別
上田流野球哲学
米国留学
チームが勝つために
人間上田誠
マイナーの誇り
上田を支える者たち
05年・夏
エピローグ/そして挑戦の夏
著者等紹介
辰濃哲郎[タツノテツロウ]
1957年生まれ。77年慶応大学入学、同時に野球部入部。慶応高上田監督は慶大野球部時代の同期になる。81年3月卒業、同年4月朝日新聞社入社。大阪、東京本社社会部記者として取材を続ける。04年退社してフリーに。医療問題などのルポを中心に手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 加賀のつるし手まり