内容説明
2000年3月8日、地下鉄日比谷線の脱線衝突事故で17歳の高校生がその人生を断たれた。その名は富久信介。麻布学園というエリート校に通いながらプロボクサーを目指した。しかしその夢は一瞬のうちに消え去った。葬儀で鳴らされたテンカウントは、ボクサーとしての引退と人生からの引退を意味していた。自らのアイデンティティを求めて彷徨う、いまの若者たちに捧げる、ひたむきに夢に向って駆け抜けた、短くも熱い青春のドキュメント。
目次
第1章 伸びやかな幼年時代
第2章 小学校のヒーロー
第3章 中学受験のために塾通い
第4章 麻布中学サッカー部での葛藤
第5章 自由奔放な学園生活
第6章 力あるものへの傾倒そしてこだわり
第7章 やっと見つけた麻布での居場所
第8章 ボクシングに求めた自己実現
終章 それぞれの夢
著者等紹介
立川正憲[タチカワマサノリ]
1946年、佐賀市生まれ。早稲田大学法学部卒業。71年、株式会社草月出版に入社。以降、主に雑誌の編集に携わる。現在、フリー
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