内容説明
本書では、どこかで見たことのあるパズルを、どこでも見たことのないレベルに掘り下げていこうと思います。たとえば、4枚のコインの中に潜む1枚のにせ金を2回の天秤測定で確実に見つける問題は、たいていのパズルの本に出ています。ところが、「12枚の中から3回で」となると、かなり気張ったパズルの本でないと紹介されていません。まして、「n枚の中からk回で」を調べるためには、大きな図書館で文献を探さなければならないでしょう。そこで、この本では、すべてのパズルをそのレベルまで数理的に掘り下げています。まず、古くから多くのパズル愛好家や数学者たちを悩まし続けてきた代表的なパズルを中心に据え、さらに、近年になって脚光をあびているトポロジーに関する問題や、算術オリンピックなどに出された問題のうち、数理パズルにふさわしいテーマも加えています。
目次
1 にせ金さがし―k回の測定で、何枚のコインを調べられるか
2 ラテン方陣のミステリー―オイラーの仕官36人は、どう並ぶか
3 どんぴしゃりの組合せ―カークマンの15人の女生徒は、どう組むか
4 魔法陣にはまり込む―立体方陣を探せ
5 点と線を追え―オイラー路とハミルトン路を駆け巡る
6 入れ替えの妙技―k人乗りの舟で、n組の夫婦が川渡り
7 論理っぽいパズル―n箇所のスイッチから、1つの電灯を点滅できるか
感想・レビュー
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