内容説明
福岡県弁護士会の当番弁護士制度と連動。取り調べの密室に風穴を開け、逮捕=有罪の方程式を打破。犯罪に対する追求と容疑者の人権擁護を調和させた。全国の当番弁護士の連絡先も収録。平成5年度日本新聞協会賞受賞。
目次
福岡の実験―当番弁護士制度発足から2年
息子は無実だ―ある父親の闘い
討論 福岡の実験―当番弁護士制度導入の波紋
ベタ記事尋ね人―小さな記事の大きな意味
当番弁護士発祥の地から―「事件と人権」英国ルポ
検証 福岡の実験―事件報道の改革に向けて
異邦人違法人―われらが内なる国境線
SOSが聞こえる―最前線レポート
開かれた新聞めざして―「報道と人権」機動編集局
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あき
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容疑を否認する容疑者やその周辺人物を取材する/信じたくないほどの少年事件捜査・公判の粗雑さが印象的。弁護士は「家裁は、どんな保護を与えるのが適当か、ということの方に重点を置きすぎ、罪を犯したことを前提にしがちだ。だから、事実認定の見極めがあまくなりがちだ」と厳しい批判を加えた。/弁護士は人権を擁護するのが出発点。そう聞くとコンサルタントより俄然弁護士になりたくなる。/容疑者となる前の普通の生活が突然に失われてしまうのが痛ましい。/「出入国管理たらいう長か名前の法律」を知らんかったおっちゃんむちゃいい人。2017/07/11
かばん
0
容疑者の言い分を載せるよりもやはり全面匿名報道にしたほうが人権が守れるのではないだろうか?2010/10/26