おいしい昆虫記

電子版価格
¥1,188
  • 電書あり

おいしい昆虫記

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784816368950
  • NDC分類 486.04
  • Cコード C0045

出版社内容情報

学生時代に昆虫食に目覚め、食べてみた昆虫は380種!Twitterで「蟲喰ロトワ」の名前で活動し、ラオスで昆虫養殖による栄養問題の改善に取り組む著者。本書では昆虫食やその周囲の人々、虫をおいしく安全に食べる方法、人とかかわりの深い虫の魅力などについて、じゅえき太郎さんのイラストを交えて解説します。

内容説明

419種の虫を食べつくした、「蟲ソムリエ」の生きる道。カリッと、ジューシー、フルーティー?!おいしい昆虫ベスト10も紹介。

目次

第1章 ある日、虫を食べてみた(ショウジョウバエは食べられる?;人生初の昆虫食は、幼少時の「ハチの幼虫と蛹のバター醤油炒め」 ほか)
第2章 虫から広がる世界(いろいろな集まりに、加わってみた;昆虫を食べることを大きな声で言えない現状 ほか)
第3章 嫌われているのは虫か(ゴキブリ飼育容器の意外なる使い道;ゴキブリ式生ごみ処理機の実力 ほか)
第4章 ラオスで私は普通の人になった(ラオスの夜のタイワンタガメ;魅惑のラオス料理 ほか)
第5章 昆虫農家、はじめました(ラオスに定住してからわかること;サソリに夢中になって自転車を盗まれた ほか)

著者等紹介

佐伯真二郎[サエキシンジロウ]
昆虫食を通じ、昆虫と人間の関係をより良くする「蟲ソムリエ」の活動を昆虫学からアートまで幅広く続ける。現在はラオスに滞在し、ラオス農村部の栄養と所得を改善するため、昆虫養殖普及の技術開発を担う。これまで419種の昆虫を味見して記録、味の昆虫図鑑を作ることが次の目標。2015年神戸大学農学研究科博士後期課程単位取得退学。2014年よりNPO法人食用昆虫科学研究会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

48
まさにこんな本が読みたかった! 著者は理学部系博士としての進むべき道を思い悩んだあげく、「蟲ソムリエ」なるものを名乗り、ラオス農村部の栄養改善プロジェクトに昆虫食アプローチで食い込むという、とんでもない人物。同級生による「常識的な狂人」「紳士的な危険人物」の評は余りに言い得ている。豊富な語彙による食レポは、ちょっと覗いてみようとほんの数センチ扉を開けたつもりが扉ごと壊されていたくらいに強烈なインパクト。「人の役に立たない仕事がしたい」が起点な著者だからか、ラオスへの考え方は押し付けがましさがなく素敵だ。2020/12/05

R

44
昆虫食に血道をあげる男の伝道書めいた本でした。これを読むとセミを食べるというのはごく初歩的だと思わされる内容でした。ナチュラルにゴキブリを食べられるというところから、どうもおかしいと思うのだけども、本人はいたって普通で落ち着いた文体がむしろ狂気を醸しているように感じる。一種ボケ倒しているだけのような、昆虫食をごく当たり前として扱っている内容は興味深いことばかりだし、食材としてちゃんと扱う必然性もわからんでもないと理解できても共感できないのが楽しい。2021/05/01

たまきら

33
真面目に昆虫食の可能性を追求している著者の文章に好感を持ちました。世の虫嫌いに対する苦々しい章には、虫好きなせいで肩身が狭い思いをしている私には「ワカル…佐伯さん、わかるよ」と。彼ほどの虫失態は今のところありませんが、昨日ミミズコンポストをあけたら煙のようにたくさんアメリカミズアブが大量に出て来て、家族が寝静まった後に開けて良かった~と安堵しました、あはは。2023/11/18

くさてる

29
「昆虫を食べる」ことに興味を持ち、研究を追求し、やがてはラオスで昆虫養殖の技術開発のためのNGOで働くようになった著者の半生を書いた内容。昆虫を食べるなんて想像しただけでも抵抗があって掲載されている昆虫食の写真も無理、なわたしでも面白く読めました。それは著者の昆虫食への情熱が本物だから。共感はできなくともその熱意に圧倒され、若手研究者ならではの苦難の道のりにハラハラして読み終えました。読後にはわたしも、隣に座った人がカバンからバッタを取り出して食べても立ち上がらないくらいにはなったかもしれません。お勧め。2021/02/06

27
虫は好きです。でも食ったことがあるのはイナゴとハチの幼虫だけだし、できれば避けたい。昆虫食に執念を燃やし、昆虫食の伝統が残るラオスでゾウムシの養殖のためNGOで働く奮闘記。すっごい読んでて楽しいんだけど、食えるかと言われると無理だは。ビビりですまん。つうか、粉はダメなの…。どうして形を残さねばならぬの…。粉になってたら普通に食べると思う。イナゴの触覚がほっぺたの内側にささった感触がきえてくれない。コロナでラオスを離れた著者だが、これからの世界には流通停止に備え、自給自足できる昆虫養殖が必要とのこと。2023/02/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16116938
  • ご注意事項