内容説明
「浄土真宗にとって極めて大切な聖教であるが、機縁が熟していないものには、容易にこの書を見せてはならない」と言われている歎異抄。釈徹宗が、歎異抄に込められた真意をていねいに解説する。
目次
序章 歎異抄の秘密(逆説に満ちた金言集―異を歎き、悲しむというスタンス;近代知性がしびれる魔力―あるいは『歎異抄』の罠? ほか)
第1章 親鸞の生涯と人物像(九歳で仏門に入る―生い立ちと出家(0歳~9歳)
ひたすら念仏を―比叡山での修行生活(9歳~29歳) ほか)
第2章 親鸞の思想とその背景(混沌の世を生きる―末法思想と浄土仏教;七高僧と浄土三部経―浄土仏教ストーリー ほか)
第3章 歎異抄の読み解きPart1(『歎異抄』はどんな書物?―著者、成立、写本について;『歎異抄』の構成―親鸞の実像に迫る史料 ほか)
第4章 歎異抄の読み解きPart2(唯円の歎きを聞け!;二つの不思議どっちをとる!? ほか)
著者等紹介
釈徹宗[シャクテッシュウ]
1961年、大阪府生まれ。相愛大学人文学部教授。博士(学術)。専門は宗教思想。日本仏教学会理事。浄土真宗本願寺派如来寺住職。NPO法人リライフ代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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