内容説明
スイヘイリーベボクノフネ…って学校で教わりませんでした?これは、水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウム、ホウ素、炭素、窒素、酸素、フッ素、ネオンのこと。元素の名前を覚えるための語呂合わせです。原子番号順になっています。本書もこの原子番号順に元素を並べて、順番に説明しています。一つひとつの元素の特徴や詳しい情報はもちろんのこと、どの元素がどのように利用されているか、発見時のエピソードなども解説しています。そして、読み進むうちに化学の基礎、化学の歴史がわかるようになっています。
目次
水素―宇宙で最初に生まれた元素
ヘリウム―壁をのぼる不気味な液体
リチウム―モバイル機器の要
ベリリウム―軽く、硬く、強い、有望元素
ホウ素―耐熱ガラスに含まれる
炭素―生命をつくる基本元素
窒素―食糧増産と爆弾に関わった元素
酸素―燃焼に不可欠な元素
フッ素―電気陰性度最大の元素
ネオン―夜の街でおなじみの元素〔ほか〕
著者等紹介
富永裕久[トミナガヒロヒサ]
1964年、北海道千歳市生まれ。東京理科大学卒。サイエンスライター。自然科学を中心に、単行本をはじめ、雑誌や新聞、Webサイトなどで、幅広く活躍。また、2001~2002年にはスカイパーフェクTV、サイエンスチャンネル「北野誠のくらべてボカン!」に解説者としてレギュラー出演している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ksk
2
理科系学問を進めていくうちに、元素にやってきた。久し振りに出会う元素たち。この本では、特性、発見時のエピソード、使われ方まで広く詳しく書かれている。専門的な用語が分からないまま読んだので、理解度は低いが、面白く満足度は高かった。ウンウンシリーズの由来が十数年ぶりにわかってスッキリ。2016/05/20
galoisbaobab
2
陽子と中性子と電子からどうしてこんな多様な世界が生まれるのさ?って質問にちょっとだけ答えてくれる。全然周期的に見えなかった「元素周期表」ってのは人類の叡智なんだな。。。水兵リーベ僕の舟七曲がりシップスクラークか、って原子番号20番までしか覚えてねーよ、というレベルの自分よ、さようなら。バケガク好きになるかも。2014/08/16
dwarfjay
2
化学というものをまるで勉強していなかったが、ヨウ素がどうのセシウムがこうので、こういう知識もあった方が良いと考えて購入。事前準備はまったく不要で、共有結合、イオン結合、金属結合、電気陰性度、放射性崩壊といった事柄を説明してくれる。高校の化学の教科書を読みなおす根気の無い人には良いのではないか 2011/08/24
本まーちゃん
1
そうなんだワード:零戦にジュラルミン。ヘリウムを吸うと声が高くなるのは音が970m進むから。アルゴンはカリウムから生み出される。バナジウムウォーターはインシュリン効果がある。巻貝の紫色は臭素。朱肉は硫化アンチモン含む。ロジウムはNOxを還元、白金とパラジウムは炭化水素と一酸化炭素を酸化する。カリウムとタリウムは電荷とサイズが同等。イオナイザーにポロニウム。2022/04/19
アルゴン
1
★★★★☆原子殻の中身を詳細に解説してくれているので、それぞれの元素がどうしてその元素の性質を示すのかが分かるようになっています。正直ここまでしっかり説明してくれているとは思いませんでした。2013/09/21