出版社内容情報
「近いうちにおまえの愛しいその子を奪ってやる」脱獄した女妖は、そう告げて姿を消した。以来弥助は、養い親である、千弥の保護に息が詰まりそうだった。自分の命が狙われているのだ、弥助だって怖かった。だが、怯えて暮らすなんていやだ。普通に暮らし、妖怪の子預かり屋の役目も果たしたい。月夜公の強力な結界が張られた長屋の領域から出ないことを条件に、しぶしぶ千弥も弥助の願いを聞き入れたが……。大人気シリーズ第8弾。
内容説明
「おまえの愛しいその子を奪ってやる」脱獄した女妖がそう告げて姿を消して以来、弥助は養い親である千弥の過保護ぶりに息が詰まりそうだった。命が狙われているのだ、弥助だって怖い。だが、怯えて暮らすのはいやだ。普通の暮らし、妖怪の子預かり屋もやりたい。結界が張られた長屋から出ないことを条件に、千弥もしぶしぶ弥助の願いを聞き入れたが…。大人気シリーズ第八弾。
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞を受賞し2006年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
70
前作で弥助の命を狙うことにした紅珠。その執念や、恐ろしやー。弥助を守ろうと必死で脆い千弥が愛おしかった。久蔵もここぞってところで良い役回りだったね。格好良かった。最後には辛い十郎の過去。人に裏切られてもまた新しい縁を繋いだみたいで良かった。今回出てこなかったレギュラーも沢山いたので次は出てきてくれると嬉しいな。2020/11/05
ひさか
54
2019年6月創元推理文庫刊。書下ろし。シリーズ8作目。長編1つと短編1つを収録。弥助を守りきった千弥に何がおこるのだろう。次回も、どきどきものです。2020/05/11
一華
36
八作目…妖しも人間も女は怖い!って巻。雪耶の唯一になれなかった紅珠…その一途な想いが執着に変じたことから起きた一連の出来事。なんとか千弥の機転で弥助もことなきを得たようだが…「代償」とは?そして、仲人屋の十郎の過去の話もなんとも苦い出来事だった…。次巻は、初音姫に赤子が産まれ…ほんわかできるようです。2019/12/21
美月0217
33
弥助狙われる!そのままです。 もう千弥が月夜公のことを「ゆきや~ゆきや~」と叫び呼ぶ場面はうるっと来ました・・ どれだけ弥助が大事なのかがわかって・・・ と言う間に読み終わって・・次が出るのが楽しみですがね・・2019/09/25
AYUKO☆
32
大好きなシリーズで今回も面白かった☆タイトルの通り弥助が命を狙われて、千弥がハラハラしっぱなし。新しい子妖も出てきて愛らしいんだけど、最初はスピード感がなくまったりしてるなぁと思ったら、すぐに怒濤の展開に。クライマックスも盛り上がり堪能しました。最後のおまけの短編?での仲人屋の十郎の過去話も良かった。久蔵や王密の君も出てきてうれしいかった~。ただ、今回の戦いのダメージが次に繋がるようで、これからも続きの気になるシリーズです。2019/12/19
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