内容説明
そもそも民法とはどのような法律なのか。私たちの生活とどのような関わりを持つのか、身近であり大切な法律であるにも関わらず正しく理解されている人は少ないはずです。大半が難しい教科書のような本であったり、興味本位のテーマが雑然と紹介されてあったりで一般の人たちにとって、取っつきにくく、かつ全体として理解しにくいというのが実状のようです。そこで、この本は法律の知識が少ない一般の人でも体系的によく理解できるように重要なテーマを120項目余り選びました。そして、なるべく平易な表現を心がけ、具体的な事例を満載し、視覚的にも理解できるように、要点を丁寧に図解した入門書の決定版です。
目次
民法とはどのような法律か
民法総則は何を定めているか
物権のしくみ
担保物権のしくみ
債権(契約・売買のしくみ;金銭債権のしくみ;借地借家のしくみ)
家族法は何を定めているか
著者等紹介
鎌野邦樹[カマノクニキ]
1953年、東京都生まれ。早稲田大学大学院法学研究科博士課程修了。千葉大学法科大学院教授(民法、土地法)。法務省法制審議会(建物区分所有法部会)委員、国土交通省マンション建替え円滑化方策検討委員会委員等を歴任。千葉市都市計画審議会委員、千葉市環境影響評価審査会委員、行政書士試験委員など各種委員を兼務
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわん
13
2002年3月の本。ナツメ社の図解雑学シリーズ、久し振り。法律(特に民法)は、条文を読むと難解な言葉で立派に見えるが、実態は人間間のどろどろした生々しい毒々しい関係を維持するためのルールブック。現実に当てはめてみると卒倒しそうになる。胎児の地位、失踪、財団法人(ここはなぜか公益財団法人日本相撲協会をイメージ)、過払い金請求。今は、割りと民法っぽい仕事(どんな仕事だ?)だからわかった、気がした。2019/12/07
ろし
9
再読 年末で書籍の整理をしていて手に取ると片付けはそっちのけで読んでしまいました。マーカーでチェツクしていた事項に全く記憶がございません。有りがちな焦りを感じながら読了。2017/12/18
awe
4
民法改正前のテキストなので参考程度に目を通したという感じ。でもこの図解雑学シリーズは本当に分かりやすいな。無味乾燥なテキストじゃおそらく理解できなかったであろう事柄が図と分かりやすい文章で説明されており、民法初学者への導入としてはかなり有用なのではないかと思う。勿論本格的な部分は今後しっかりしたテキストで勉強していこうと思うけど。後は耳にすることはあっても意味までは分かってなかった民法用語(発信主義、到達主義など)の意味が知れて良かったな。2021/05/05
Nao
2
トイレ読書で読了。凄く分かりやすい本で良かった。社会人になると、仕事でも私生活でも民法を基礎とした契約等が頻繁に行われる。身近な法律なので、民法は義務教育でも教えるといいと思った。2015/08/01
Quentin Compson
1
すごく分かりやすかった!民法に関する知識がほとんどない私には最適の本でした。2015/01/05