内容説明
過酷なスターリン体制下で権力に屈することなく書き続けたロシア演劇界の鬼才ブルガーコフ(1891~1940)。医師にして小説家・劇作家だった彼の風刺と諧謔に満ちた傑作戯曲ついに刊行!欲望渦巻く狂騒の世界を鮮やかに描いた『ゾーヤ・ペーリツのアパート』、検閲と革命への批判精神をにじませた『赤紫の島』の二作品と詳細な訳者解題を収録。
著者等紹介
ブルガーコフ,ミハイル[ブルガーコフ,ミハイル] [Булгаков,Михаил]
1891‐1940年。ウクライナ出身のロシア語作家。キエフ大学医学部卒業後、医師となるが、1920年代前半にモスクワに上京後、作家・劇作家として創作活動を行った。革命後のソヴィエト社会に対する風刺性ゆえに、作品発表の機会に恵まれず、生前は上演中止や上演禁止となった戯曲も多かった。死後再評価が進む中で、20世紀ロシア文学を代表する作家の一人に数えられるようになった
秋月準也[アキズキジュンヤ]
青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科卒業。北海道大学文学研究科博士課程在学中。専門はミハイル・ブルガーコフ文学
大森雅子[オオモリマサコ]
ロシア国立人文大学大学院修了(Ph.D)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。東京大学非常勤講師、立教大学兼任講師。専門は20世紀ロシア文学・ロシア文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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