内容説明
書物の文化とともにさまざまな地域・王朝で花開き、驚くべき美の表現を達成してきたイスラームの写本絵画。その多様な作品世界はどのように読み解くことができるのか。科学書から歴史書・文学書まで、色彩豊かな図版を多数掲載し、イスラーム地域の絵画芸術を基礎から本格的に解説した画期的労作。
目次
第1部 イスラーム絵画の基礎知識(イスラーム地域における絵画;イスラーム地域における写本;イスラーム地域の写本絵画―書物と略史)
第2部 イスラーム写本絵画鑑賞(画面の構成―写本絵画の枠組み;場所と時間―場面設定の工夫;枠のはみ出しと細部表現―叙述をどう絵画化するか;巻頭口絵の意義;イル・ハーン朝写本絵画における革新)
著者等紹介
桝屋友子[マスヤトモコ]
1961年長崎市に生まれる。1989年ニューヨーク大学大学院修士課程(美術史)修了。1990年東京大学大学院人文科学研究科修士課程(美術史)修了。1992年メトロポリタン美術館イスラーム美術部ハゴップ・ケヴォルキアン学芸研究員。1997年ニューヨーク大学大学院Ph.D.(美術史)取得。国立民族学博物館助手。1999年東京大学東洋文化研究所助教授を経て、東京大学東洋文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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