内容説明
できていた動きが急にできなくなる―。無意識領域のケアで、根本から克服!イップスはメンタルの弱さが原因ではなく、誰にでも起こり得る症状である。そして、克服すればもっと強くなれる、絶好のチャンスだった!
目次
第1章 イップスを正しく理解しよう
第2章 イップスと脳の関係
第3章 イップス研究所の克服方法
第4章 イップスの具体例と対処法
第5章 悩んでいる君へ―セルフコントロールのすすめ
第6章 指導者へ―脱・強制指導のすすめ
第7章 「心の病」とイップス
第8章 イップスを語る
著者等紹介
河野昭典[コウノアキノリ]
日本イップス協会会長、イップス研究所所長。2011年から3年間、福岡ソフトバンクホークスメンタルアドバイザーを務める。現在もプロスポーツ選手を含め、イップス克服指導を行う。イップスに関する講演は全国で200講演を超える
飯島智則[イイジマトモノリ]
1993年からスポーツ新聞記者としてプロ野球の横浜(DeNA)や巨人、大リーグ、日本野球機構などを担当。日本イップス協会の認定トレーナーでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小木ハム
17
イップスは医学用語のジストニア(過緊張)と似た症状で技術的に今まで出来ていたことが突然できなくなる運動障害、心の病の一種とも。根本には人間の無意識(潜在意識)の95%を司る小脳が、何らかの外的要因(ケガを庇う動き、先輩に対しての物怖じ、指導者の暴言に対する畏縮、不安など)により誤った動作に書き換えられている可能性がある。発症する職種はスポーツに限らずバイオリニストや声優、美容師、そば打ち職人など多岐に渡る『失敗する自分を受け入れられる』『失敗を楽しめる』環境と心の柔軟さ・粘り強さを育むことが予防に繋がる。2021/04/18
kenitirokikuti
7
図書館にて。著者は元・製薬会社の医薬情報担当官(医者に薬を売り込む)だったが、医療催眠療法に転じて独立。イップスを訴える相談者が訪れ、その対応も始める。イップスはスポーツ界を中心に定着した用語であり、医学用語では「ジストニア」に該当する。意思とは無関係に不随意運動が起きるもの。不安や恐れを抱いたまま反復練習し、その不安もセットで学習されてしまう。2021/02/20
DEE
6
実際にイップス発症中なので、まずはどのような状態なのか知ろうと手に取る。自分の場合は原因だけでなく発症の日時まではっきりしているので、その点はいいのかも。それにしてもイップスって辛いもんだなと痛感してます。2025/02/06
ぞね
1
主観的な内容で、多くの人に効くとは思えない。著者は、一万人近くの相談を受けたというか、それなりの改善があったのは三割いるかいないかくらいなのではないだろうか。そもそも「『イップス』は〜、医学用語では『ジストニア』」と著者も書いているのだから、ちゃんとジストニアについて書けばいい。俗語であるイップスという言葉を使っている限り、未来は無いと思う。2023/04/25
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1
イップスの乗り越え方について解説。焦らないメンタル、ゆっくり大きくと問題に向き合うことが肝要。2021/01/01