内容説明
高二の春、片想いをしていた翔琉に告白をされた紗菜。けれど幸せは一転、その直後、翔琉はバス事故に遭い帰らぬ人となってしまう。想いを伝えられなかった後悔を抱える紗菜は、もう一度翔琉に会いたいと強く願う。すると、事故のあった日へと戻ることに成功するが…。「運命は一度しか変えられない」彼を救いたい紗菜は奇跡を信じるけれど―。ラストで明かされる秘密に涙が止まらない、切ない純愛物語。
著者等紹介
いぬじゅん[イヌジュン]
奈良県出身。『いつか、眠りにつく日』で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し、シリーズ全3作品が好評発売中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
栗山いなり
7
バス事故で想い人を失った少女がその運命を変えるために奔走する青春恋愛小説。終盤明かされた真相はちょっと残酷な気がするな。それと、前作と同じ要素が出てきたけど世界観繋がってるのかね?2023/10/27
史
4
誰かは誰かの為に生きる。それは切ないですよ。とても切ない。どうしようもない。それでも生きているのであれば、生きていかなきゃならない。やるせなくても、苦しくても、悲しくても、生きているのだから、今日にたどり着けなかった人たちのためにも、生きて、そして覚えてなきゃならないのだ。……まあ、もっとアクションを増やして普通にめでたしめでたしでもよかったのではと思うこともある。ファンタジーなのだから、ね。そこらへんはインスタントな感動狙いとも言えなくもない。それだと複雑すぎるから、この結末がいい塩梅か。なんとも。2023/11/02
Nori
3
大好きな人たちの運命を変えるためタイムリープを繰り返す女子高生たちの物語。そして、タイムリープにより大切な人たちを助けることに成功した少女たちに告げられる切ない真実とは…。お互いがお互いを想い合うことを描いた心温まる作品でした。個人的にはメリーバッドエンド好きなので全員が助かる結末よりも本作のような結末の方が好きです。2024/08/07