内容説明
日本文学研究の第一人者、ドナルド・キーンが世界的視野に立って語る日本文学の魅力と普遍性。
目次
第1章 新しい日本文学の誕生(明治初期の文学無用論;留学生は小説から外国語を覚えた ほか)
井原西鶴と滝沢馬琴―学生の質問に答えて(浮世を描いた作家・西鶴;読者の想像力にゆだねる文章 ほか)
第2章 日本の日記文学(日記と日記文学の違い;その日に書いたふりをする ほか)
第3章 私の『日本文学史』(私の書きたかった『日本文学史』とは;文学史を書く際の問題 ほか)
第4章 日本文化を見た外国人(『魏志倭人伝』の時代に通訳がいた!;昔の日本には多彩な外国人がいた ほか)
著者等紹介
キーン,ドナルド[キーン,ドナルド][Keene,Donald]
1922年ニューヨークに生まれる。コロンビア大学名誉教授。アメリカ・アカデミー会員。日本学士院客員。文化功労者。1942年コロンビア大学卒業後、米国海軍日本語学校を経て、米国海軍に日本語通訳・翻訳官として従事。戦後、コロンビア大学大学院に復学、日本文学研究に本格的に取り組む。近松門左衛門『国性爺合戦』の研究論文でコロンビア大学文学博士号を取得。1948年より5年間、英国ケンブリッジ大学に学び、かつ日本文学を教えた。1953年京都大学大学院に留学。2年後、コロンビア大学に迎えられる。コロンビア大学教授を経て、88年、同大学の最高称号であるユニヴァーシティ・プロフェッサーに任命。92年退官、現職。1986年、コロンビア大学に「ドナルド・キーン日本文化センター」を設立。1982~92年には朝日新聞社客員編集委員を務めた。日本文学に関する研究書と翻訳書を著し、日本文学と文化の研究および海外への紹介に貢献。菊池寛賞、山片蟠桃賞、国際交流基金賞、読売文学賞、日本文学大賞、全米文芸評論家賞、勲二等旭日重光章、毎日出版文化賞他を受賞。2002年、文化功労者に選ばれた
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