内容説明
いま、非リアルな“神話の世界”が、リアルな“歴史時代”へと蘇る!『秀真伝』の偽書説を徹底的に論破し、そこから上古代日本の真実の姿を浮かび上がらせる、画期的な名著。
目次
ヲシテ文献『秀真伝』を真書とみる論拠
天地開闢と超自然神三体
神代の奉斎神と言霊思想
神代の国のなりそめ
天照神とその姉弟たち
磯清之男尊と子孫の命運
若歌と政り事
死生観と神人合一の道
三種の神器とヒューマニズム
「天つ日嗣」とは何か〔ほか〕
著者等紹介
加固義也[カコヨシヤ]
1941年、茨城県生まれ。土浦一高卒。出版社勤務を経てフリーライターに。人間国宝や伝統工芸のルポルタージュ共著多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Toruo555
2
古事記・日本書紀(記紀)にもない、昔の事が載っていると言われる秀真伝(ほつまつたえ)。中国の文字が伝わる弥生後期?より遥か前にヲシテ文字というのがあったという。秀真伝などのヲシテ文献には記紀に似て非なる歴史記載があり、アマテラスが男神だとか、記紀にはない始祖神がいたり。。ヲシテ文献の本は初めてだったので、目新しい情報ばかりで前半200ページ以降がついていけなかった。もう少し入門から読むべきだったかな。それとヲシテ文字があったなら、縄文遺跡から文字を書いたものが出土してもいいんじゃないかと思うが如何に!?2018/09/18
ふらく
1
この本はめっちゃ面白い!偽書の可能性があるらしい。しかし、記紀には書かれていない事や逆に最近になって判明した昔の学者にはわからない事が書かれているのでその可能性は低いと思う。後はなぜ例の文字で書かれた物が当時の遺跡から発掘されていないかと言う疑問が残る。また著作自信が都合の良い所だけを引用している可能性が有るので「ほつまつたえ」の全文を読みたいと思う。 そして、偽書かどうかおいておいて、「ほつまつたえ」の内容解説はとても興味深かった。古代の思想がよく考えられている事が分かる。2019/02/01