ラズベリーブックス
わたしの黒い騎士

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  • サイズ 文庫判/ページ数 586p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812432785
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

13世紀イングランド。父の城を一歩も出たことのないジリアンが嫁ぐことになったのは、「黒い竜」「イングランドの禍」とあだ名される恐ろしい騎士クリストファー。しかも、彼には秘密があった。じつは盲目であるという秘密が…。そのことを、腹心たち以外には誰にも知られまいとするクリストファーにとって、亡き親友との約束でいやいやながら結婚したジリアンは疎ましく、ジリアンにもクリストファーの行動は不可解で恐ろしいことばかり。しかし、ふとしたきっかけでふたりは互いの心のうちに秘めた優しさと強さに気づいていく…。世間知らずで無垢な乙女と、秘密を抱える剣士の恋は、せつなく、心ふるわせる。リタ賞受賞作家リン・カーランド、日本初登場。

著者等紹介

カーランド,リン[カーランド,リン][Kurland,Lynn]
大学時代にロマンス小説と出会い、自らロマンスの執筆を始めた。1996年に発表したデビュー作Stardust of Yesterdayでリタ賞受賞。以来、ヒストリカルロマンスを次々に発表、USAトゥディなどのベストセラーリストに名を連ねている。太平洋岸北西部在住

旦紀子[タンノリコ]
東京生まれ。成城大学文芸学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

102
心配でした。600ページほどある本ですが、半分くらいでもう甘甘なんですもの。このまま最後まで甘甘に悶絶させ続けられたら、過呼吸どころか心筋梗塞やら糖尿やら諸々病気になるんじゃないかとドキドキしました。でも大丈夫。虐待やら障害やらによる自尊感情の欠落から自力で這い上がるヒーロー&ヒロインと、個性的であったかい周りの人間の爽快さが、甘さだけではない心に残るお話にしてくれていました。2017/10/22

優希

74
ロマンス小説にしておくのが勿体無いくらい可愛いお話でした。父親に囚われていたジリアンと盲目のクリスの結婚。2人の間には障害という壁があったけれど、それが徐々にほぐれていく様子が丁寧に描かれているのに好感が持てました。ふとしたことで互いの心の強さと優しさを見たからでしょう。時間と共にジリアンが無垢な心を取り戻していく様子も微笑ましかったです。切なく、甘い恋の物語に酔いました。2017/08/22

あじ

55
「恋は盲目」と言います。彼女は自称醜女、彼はイケメンの盲人騎士。自尊心に揺らぐ二人は砂漠の陽炎。ベッドまでの距離は100万歩、二人の心がぴったり合わさるまでは天竺より遠い。その過程をじっくり読めるのが、ロマンス小説の魅力かと思う。恋愛沙汰の他にも、盛り沢山ある読み所。初心者の私にはロマンスは意外な境地。二人の閉じた眼に互いの気持ちが映るのか。作者が彼を「盲人」にした所以がそこにあるのだろう。2014/10/28

こばまり

49
ロマンス小説のカテゴリーに入れるのが惜しい程の良作。愛に不器用な2人の姿に涙腺崩壊。本書片手に中央線で泣き濡れていた私に誰かラブ注入を。2017/08/31

seri

48
苦しみを知る人は強く優しいと言うけれど、正確には真実じゃない。苦しみを受け入れ、乗り越えた人だけが強く優しくなれるものだから。実の父親からの虐待で苦しむジリアンと、視力を失ったことで、自分さえも信じられないクリス。傷付いた2人の不本意な邂逅から、お互いを思いやるようになるまでの過程がものすごく丁寧で。ジリアンが少しずつ本来の溌剌とした性格を取り戻していく様が眩しくてとにかく可愛くて。2人を応援しながら、時にもどかしくて必死にページをめくりました。ロマンス小説のカテゴリが勿体無い程の良作です。2017/06/07

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