内容説明
岩本サトルは、突然の事故で母親サユリを亡くしたショックから、リハビリを拒否し、車椅子で生活をしている。事故から1年後、不登校に対する新しい試みとして、本人が自宅から遠隔操作するロボットによる代理登校が試験的に試みられることとなり、サトルがその一人目となった。サトルの父の薫はロボット工学の技術者で自らが開発したロボット“H‐603”を部屋に引きこもるサトルに与える。サトルは部屋でロボットを操縦し、1年ぶりに学校へ登校する。材料に桧が使われていることから、そのロボットは「ヒノキオ」とあだ名を付けられる。ロボット=ヒノキオを通じて、父親、そして仲間たちと触れ合うなか、サトルの閉ざされた心は、再び開かれるのか…。感動のSFファンタジー・ラブストーリー。