内容説明
グローバル化が進む世界の周縁で人々に受け継がれてきた在来音楽は、どのような出会いを経て世界の舞台に躍り出たのか。世界的に活躍するソロモン諸島マライタ島出身の竹製パンパイプ演奏集団ポイアラトが経験した、音楽を媒体とする「グローバルな出会い」を描き出す。
目次
第1部 グローバリゼーションと音楽的媒介(メラネシアの島々と音楽のグローバリゼーション;アレアレの竹製パンパイプと媒介する行為としての音楽)
第2部 「混淆した生活」とアレアレの竹製パンパイプ(今日のアレアレにおける「混淆した生活」;伸縮する竹と音楽の模倣;竹製パンパイプと強運)
第3部 竹製パンパイプと音楽のグローバリゼーション(森の中の即製レコーディング・スタジオ;舞台の上の竹製パンパイプ;混淆する音楽と周縁からのグローバリゼーション)
著者等紹介
佐本英規[サモトヒデノリ]
1985年、福岡県福岡市生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程修了。博士(国際政治経済学)。現在、広島大学大学院人間社会科学研究科助教。専攻は文化人類学、オセアニア研究。主な論文に、「竹製パンパイプと強運―ソロモン諸島マライタ島南部アレアレにおける富と開発への期待」(『文化人類学研究』18、2017年、早稲田文化人類学会奨励賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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