京都・美山荘 花もごちそう

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  • サイズ B5判/ページ数 79p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784579207572
  • NDC分類 627.9
  • Cコード C5077

出版社内容情報

自然豊かな京の山間に暮す人の花いけを紹介

自然豊かな京都は花背の辺り。摘み草料理で名高い「美山荘」の女将さんによる四季折々の花いけ、花もてなしを紹介。いずれも流儀などとは無縁のすがすがしい姿。土地の祭りや花の案内も加えて。

山の空気をいける
 早春は淡桃色の花から 深山の芳姿
 人知れず咲く白い花 涼を呼ぶ 名前にひかれて
 秋の七草 虫たちの食いしん坊 あるがままが好き
 つぶらな宝石 雪のもてなし

季のしらべ、花のゆかり
 山桜咲く 卯月八日をいける 薫りの五月、菖蒲・摘み草
 七夕のころ 夏の恵み 松上げの宵祭り
 薄野原の秋から冬へ 木や草の実が熟れるころ
 紅葉に包まれて 柳の祈り
 あらたまの年 雪中節分

花背草花譜1
 三月/冴え返る・春の水・雛流し
 四月/辛夷・土匂う・桜吹雪
 五月/花笑み・おつきよか・天道花

花背草花譜2
 六月/青梅雨・芒種・菖蒲葺く
 七月/木の下闇・蛍飛ぶ・虫送り
 八月/松上げ・灯籠木・夜風

花背草花譜3
 九月/月迎え・尾花・山伏の会式
 十月/野遊び・通草の実・鯖ずし
 十一月/照り葉・北山時雨・栃餅

花背草花譜4
 十二月/山の口・木守り・山眠る
 一月/注連縄・太刀掛け・餅花
 二月/節分・榧葉・雪明かり

花と私と美山荘 中東和子

花背花散歩
 鞍馬から花背へ草花案内
 花背から北山へ桜めぐり

内容説明

清流に誘われて京都から一時間余り。丹波の山並に囲まれた鄙の宿、美山荘。もてなしの優しい仕草に心ゆるりと解かれ、美しい摘み草料理に大地の息吹の口福を味わう。

目次

山の空気をいける
季のしらべ、花のゆかり
花背草花譜
花と私と美山荘
花背花散歩

著者等紹介

中東和子[ナカヒガシカズコ]
1938年、鹿児島県生まれ。宮崎県の県立高校卒業。1961年、「美山荘」3代目当主・中東吉次と結婚。明治中期より峰定寺の宿坊を務めた「美山荘」は、昭和12年より料理旅館。結婚を機に3代目と共に、都会の文化と山里の野趣を出会わせた独自の新しい姿に整えていく。1993年、3代目逝去後は遺志を継ぎ、長男夫婦と更に新しい息吹を加えつつ懐石料理の店、そして日本旅館としてのきめこまやかなもてなしに心を配る日々。豊かな自然に囲まれた、落ちついた佇まいの館でのまたとないくつろぎは女将の人柄や、花いけに代表される美意識によるところが大きい

井上隆雄[イノウエタカオ]
1940年、滋賀県生まれ。京都市立美術大学(現・芸術大学)工芸科卒業。1973年より写真家として独立。おもに民族芸術、仏教美術などを撮影。アジアを中心に海外各地に取材し、やがて日本、ことに京都に撮影領域、視点を深める。現在は自然を主題にした仕事をライフワークの一つとして、積極的に取り組む。著書は『現代の茶会』(新潮社)、『京逍遥』(淡交社)など多数。2000年、日本写真学会賞、京都美術文化賞受賞。味わい深く繊細な色彩、気品に満ちた作風には定評がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ふう

6
さらりと読むつもりが、何日もかかってじっくりと読んだ。美山荘……我が家から車で1時間ほどのところだが、15年前の本の写真と変わらない鄙びかただろう。いやむしろ、丁寧に築き上げられた手仕事の見事な美が、今も受け継がれているかと懸念される。野の花の美しさ、それを伝える写真の素晴らしさ。花生けに用いられた生活の道具も美しい。 2016/05/15

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