目次
総特集 グローバル・アジアにみる市民社会と国家の間―危機とその克服(地域研究は国境を越えるか―二一世紀のアジア研究;座談会・大きく変わるアジア―台頭する中国とインドの狭間で;暴力が壊す社会、生み出す絆;災害が壊す社会、生み出す絆;選挙が壊す社会、生み出す絆)
第四回地域研究コンソーシアム賞受賞者発表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ishida Satoshi
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読了。20世紀以降を中心としたアジア研究を一定のテーマのもとに、まとめられた本。本書では、市民社会がテーマとなっていて、暴力事件、災害、選挙などのケースを通じて、アジアの民主化革命や市民社会の発展過程を論じていきます。いずれにしても、革命的な民主化バンザイとはいえなさそうです。大規模な衝突後の民族や宗教をめぐっての暴力の連鎖、災害復興とNGOなどの切り口から、台湾、中国、インドネシア、フィリピン、ネパール、シンガポールなど、政治変動めまぐるしい地域研究がまとめられてあり、それぞれがどのような危機を経験し、