目次
第1章 カーの思想とその文脈(カーと国際政治学;文脈の問題)
第2章 思索の開始―初期の文芸・社会評論(知識人における文学と政治;仮象の剥奪)
第3章 問いの発見―『ドストエフスキー』(心理学者ドストエフスキー;預言者ドストエフスキー)
第4章 起源への遡行―ロマン主義者とマルクス(ゲルツェンとロマン主義の悲劇;バクーニンと悲劇の再現;マルクスの反ロマン主義)
第5章 時代との対峙―『危機の二〇年』(道徳科学としての理想主義;批判哲学としての現実主義;危機の構造;新たな理想の創出;過去への後退)
著者等紹介
西村邦行[ニシムラクニユキ]
1980年生まれ。2009年、University of Florida,Department of Political Science,Ph.D.Program修了(Ph.D.(Political Science))。現在、京都大学大学院法学研究科・研究員(科学研究)。専攻は国際政治思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takashi1982
2
国際政治学の祖(の1人)ともいえるE.H.カーを思想史的に読み解く本である。カーといえば『危機の二十年』やソ連史研究ばかりが着目されるが、著者は知識人(文芸批評家)としてのカーの側面に注目している。「二十年」を書く前にカーはドストエフスキーやバクーニンに関する伝記を世に問うている。そうした初期作品群の持つ「理想と現実の相克」を意識しながらカーは「二十年」を書いたのだという。従ってカーの現実主義は進歩主義的な理想主義を伴った現実主義であり単なる既成事実追認とは異なる。テーマ設定がユニークな意欲作だと思う。2013/07/27
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