地球研叢書
食と農の未来―ユーラシア一万年の旅

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784812211762
  • NDC分類 612.2
  • Cコード C1036

内容説明

百年後、五百年後の人類は何をどんなふうに食べているだろう?未来提言型の環境・文明史。

目次

第1章 人類はいつも飢えていた―食とは何か
第2章 ユーラシアの人びとは何を食べてきたのか―食の枠組み
第3章 人類は環境を食いつぶすつもりなのか―食と地球環境問題
第4章 農業はいつ始まったのか―食の生産の歴史
第5章 農業が環境を破壊するとき―農業生産の持続性
第6章 食の倫理を問う―食と農の未来

著者等紹介

佐藤洋一郎[サトウヨウイチロウ]
総合地球環境学研究所副所長・教授。専門は植物遺伝学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

入江

4
佐藤氏のエッセイ調の理論書で、読みやすく最後までワクワクさせてくれます。形あるものの崩壊は必然である、だから回復の研究をするべき! 面白い視点ですよね。確かに子どもをみていても、大人よりもリカバリー能力が低い気がします。「持続可能な~」を疑う最後の方の章でも、結論はもっと複雑なのだと納得しました。日本人に馴染みのあるコメと豆科のセット、プラス魚にはそんな理由があったとは! 農業の起こりに何があった? 一度やりだすと引き返せない農業のシステムをもっと読みたい!2019/03/22

壱萬弐仟縁

2
食の生産にも、文化の問題が複雑にからんでくる(9ページ)。評者は食糧生産の研究と消費文化の乖離に常に疑問に思っていた。農業経済学と文化経済学のつながりを社会学からすれば当然気になる学術課題だからである。人はいつも飢えていたからこそ、食べ過ぎやカロリー摂取過剰だと肥満になるのだろう。内容的には、岩波新書の中尾佐助先生の『栽培植物と農耕の起源』を想起し、この現代版のような気がする。人口の縮退(216ページ~)。縮退ということばはあまり使わないので、減少よりも新規に思えた。最後の食の倫理が食文化と密接する問題。2012/12/08

chokujin

0
食糧と農業の観点から人類史と世界、文明の歴史と社会、世界の人口増加と日本を含めた先進国の人口減少などを眺めてみると気が付きにくいことに気づかされる。持続可能社会とかエネルギー枯渇の視点で食糧生産の問題を考えることができる。というより、我々が摂取している食糧の生産、流通過程で相当の化石エネルギーを使用しているという事実をあらためて指摘されると、工業社会にだけ注目していてもエネルギー問題やCO2問題は解決しないのだとわかる。2012/07/06

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