内容説明
本書は、「政治」をどのように考えるかという問題を、政治学の知見を踏まえて真剣に扱うことにより、「政治」をめぐるフェミニズムの理論的考察に新しい知見を提示する。公/私の境界線、国家・社会・家族の関係、「男性のケア」などへの注目を通して、政治学の中心問題に「フェミニズム」をすえるとともに、「女性問題」ではないジェンダー平等を展望する。
目次
第1章 フェミニズムにおける「政治」とは何か?―争う「政治」概念
第2章 公/私区分の領域横断化
第3章 フェミニズムは公/私区分を必要とするのか?
第4章 シティズンシップの再考
第5章 クォータ制の正当化根拠―ヤングとフィリップスを中心に
第6章 国家・市民社会・家族―「国家の復興」とその後
著者等紹介
田村哲樹[タムラテツキ]
1970年生まれ。1999年名古屋大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了。現在、名古屋大学大学院法学研究科准教授。博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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