出版社内容情報
「ユダヤ人は儀礼にキリスト教徒の血を必要とする」。15世紀のヨーロッパを取り巻いていた“真実”。ある裁判記録が細やかに紐解かれる。
内容説明
少年殉教者を欲する司教侯。トレントのユダヤ人を襲った悲劇。1475年の復活祭に浮上した儀礼殺人疑惑の真相に迫る。
目次
第1章 司教侯
第2章 ユダヤ人社会
第3章 尋問
第4章 拷問室
第5章 「福者シモン殉教者」
第6章 死の劇場
第7章 教皇特使
第8章 血のエスノグラフィ
第9章 改宗者
第10章 おんなたち
第11章 ローマの裁定
著者等紹介
シャー,ロニー・ポチャ[シャー,ロニーポチャ][Hsia,Ronnie Po‐chia]
夏伯嘉。1955年、香港に生まれる。ハイスクール修了後、英国、アメリカ合衆国、ドイツで、歴史学、ゲルマニスティーク、社会学、政治学を学ぶ。1982年、ミュンスターの歴史に関する研究でイェール大学博士号を取得。アメリカ合衆国、ペンシルヴァニア州立大学エドウィン・アール・スパークス歴史学教授
佐々木博光[ササキヒロミツ]
1962年、千葉県生まれ。1990年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。京都大学人文科学研究所助手を経て、大阪府立大学人間社会学部准教授。専門はドイツ史、ドイツ・ユダヤ人史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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