筑波書房ブックレット
WTOと世界農業

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784811902463
  • NDC分類 611.48
  • Cコード C0036

出版社内容情報

各国の農業の共存を許さない世界貿易機関(WTO)の農産物自由貿易主義をわかりやすく解説し、それをどのように転換すべきかを述べる。

1.はじめに

2.戦後の世界貿易体制とガット
(1) 「関税と貿易に関する一般協定」(ガット)
(2)ガットは「先進工業国クラブ」だった
(3)ガットと日本
(4)ガットと発展途上国

3.農産物をめぐっては多元的であった国際関係
(1) FAOの世界食糧安全保障をめざす提案
(2) 一次産品についての国際商品協定

4.WTO農産物自由貿易体制の特異性
(1)世界貿易機関を設立するマラケシュ協定
(2)WTOの農産物自由貿易体制
(3)多元的国際関係を解体するWTO体制

5.WTO体制のもとで世界農業と農産物貿易はどうなっているか
(1)低迷する国際穀物価格と途上国穀物輸入の構造化
(2)途上国農業の輸出熱帯産品への依存

6.WTO体制と先進国の農政転換
(1)アメリカ:北米自由貿易協定1996年農業法・2002年農業法
(2)EU:CAP改革の第3段階へ

7.わが国の農政に何が求められているか
(1)農業協定3分野の約束を徹底遵守
(2)日本型市場原理農政と自由貿易協定(FTA)

8.WTOの民主的改革をめざして
(1)WTO体制のもとで深まる矛盾
(2)WTOに何が期待され

目次

1 はじめに
2 戦後の世界貿易体制とガット
3 農産物をめぐっては多元的であった国際関係
4 WTO農産物自由貿易体制の特異性
5 WTO体制のもとで世界農業と農産物貿易はどうなっているか
6 WTO体制と先進国の農政転換
7 わが国の農政に何が求められているか
8 WTOの民主的改革をめざして

著者等紹介

村田武[ムラタタケシ]
1942年福岡県生まれ。1969年京都大学大学院経済学研究科博士課程中退。大阪外国語大学ドイツ語学科、金沢大学経済学部、九州大学農学部を経て、現在は九州大学大学院農学研究院教授。経済学博士
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感想・レビュー

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WS

0
GATT、FAO、WTOの流れを学べた。1.WTOは加盟国に対し法的拘束力が強いということ。2.WTO農業協定は農産物過剰に悩む国だけでなく、国内の自給力拡大が求められる国に対しても、農業保護政策削減、デカップリング農政への転換を迫っているということ。3.小泉政権の構造改革における、市場原理型農政は、アメリカやEUの農政転換がセーフティネットを確立したうえで行われているのに対し、そうでないということ。の3点が主に勉強になった。また、「特恵」や「ウエーバー」などのキーワードについての解説があって読みやすい。2016/02/27

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