内容説明
どこで会えるのか。いつ訪ねれば、咲いているのか。半世紀をかけて逢瀬をとげたスミレは167種。スミレ探究の第一人者が、忘れえぬ花たちを厳選し、出会いのエピソードとともに紹介する。
目次
スミレへの招待
スミレを知る―より深く味わうための基礎知識
1 スミレに入る―魅入られて
2 スミレを追う―寝ても覚めても
3 スミレに焦れる―会えるのか、会えぬのか
4 スミレに挑む―冒険のごとく
5 スミレがつなぐ―広がる世界
スミレを栽培するということ
花のアルバム
著者等紹介
山田隆彦[ヤマダタカヒコ]
1945年、兵庫県生まれ。同志社大学工学部卒業。公益社団法人日本植物友の会副会長、NPO法人みどりのゆび理事、日本植物分類学会会員。朝日カルチャーセンターなどの植物講座や観察会の講師多数。植物図鑑・雑誌の執筆や監修、写真提供など、幅広く活躍中
内城葉子[ウチジョウヨウコ]
1949年、東京都生まれ。日本ボタニカルアート協会代表。筑波植物画コンクール文部大臣賞、米国ハント協会主催国際植物画展出品・収蔵、Dr.Shirley Sherwood植物画コレクション三作品収蔵、英国王立園芸協会ロンドン・フラワーショーGold Medalほか受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まいぽん
19
癒された。ここしばらくのうちで最高の癒し…。なんといっても内城葉子さんの植物画が素晴らしく頁をめくるたび胸が躍る。はじめに「(スミレとの)出会いの記録、学問的にではなく、親しみやすくスミレを紹介するものである」とある通り、この本は著者の山田隆彦氏の熱烈スミレ追っかけの記録であり、そこが微笑ましくて(失礼)好きだ。真面目で多分優秀な会社員でもありながら、ハタから見たら⁇となるレベルでスミレにのめり込み、日本全国スミレを求めてさすらう様子は愛らしい。私もスミレが大好き。堪能。図書館本だけどこれは買うしかない。2020/04/02
遠い日
7
幼い頃から身近で咲く姿を見てきたからか、愛らしいこの花が大好きです。ごく普通のスミレ、きちんと調べたわけではないけれど多分、タチツボスミレ。庭の隅、コンクリートの小さな隙間、駐車場の隅っこにも、密やかに咲く。アリとの関係を知ってからはますます、気になるスミレ。こんなに種類があることは知らなかった。山田隆彦さんのスミレ愛に感服いたします。こんなに詳細に紹介してくださってありがとうございます。2019/12/17
双海(ふたみ)
6
北は知床から南は西表島まで。半世紀にわたり逢瀬をとげたスミレは167種。スミレ探究の第一人者が、忘れえぬ花たちを厳選し、出会いのエピソードとともに紹介する。英国王立園芸協会ゴールドメダル受賞画家・内城葉子のスミレ画72点を収録。植物学的な基礎知識から、似た種どうしの見分け方、フィールドでの探し方、写真の撮り方、スミレ文学やスミレグッズの楽しみ方に至るまで、スミレを堪能しつくすためのコラムも充実。各地のスミレに出会えるオススメ観察スポット案内も。2023/09/30
withyuko
4
図書館本。全部は読めなかった。研究者の方じゃなくてスミレ愛好家の方の本。スミレ愛好家には男性が多いらしい。意外。すみれって紫ばっかりかと思ったらいろんな色のがあるんですね!葉っぱの形とか花の形とかバリエーションに富んでてすごい。筆者の日常、奥様がタイガースファンだとか、そう言うのも書いてあるけど、私にはあんまり心惹かれるようなことは書いてなかった。すみれの絵と写真は楽しめた。2020/06/17
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