内容説明
労働の中のジェンダーを理論的・体系的に学べる変革の書(竹中恵美子講義録)。解決の扉は自動扉ではありません。どうすれば改革できるのか、その展望を切り拓く形で話をすすめました。
目次
第1講 資本制経済の仕組みとジェンダー
第2講 女性労働はどう変わってきたか
第3講 現段階における「労働力の女性化」の特質
第4講 日本的経営とジェンダー講造
第5講 経済のグローバル化と規制緩和
第6講 男女賃金格差とコンパラブル・ワース運動
第7講 いま必要とされるワークシェアリング論議とは
第8講 いまなぜアンペイド・ワーク(UW)か
第9講 男女雇用平等政策の世界の流れと日本
第10講 日本の課題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カモメ
2
女性労働の歴史的な流れは勉強になりました。家事労働は賃金が発生しない為に軽視されている事や、女性に偏りすぎている事は問題だと感じましたが、UWを数値的に評価していく意義はあまり分かりませんでした。また、女性を男性に従属的な存在ではなく自立した存在へということで、世帯単位から個人単位の政策へと目指されていましたが、それでいて結婚する事(子どもを産む事)が前提とされている事が気になってしまいました。法律や社会保障の内容も多く出てきて、わたし自身そういったベースとなる知識をもっとつけていかないとと思いました。2018/02/23