出版社内容情報
アパルトヘイト体制は今雪どけ状態にあるかのようにみえる。白人による白人のための国民投票にて改革推進派は約7割に達した。南アフリカが再び楽園に還る日がいつくるのか。歴史とこの問題の原点をイラストをまじえ著者の冷静な目により解き明かしていく。「自由の憲章（全訳）」収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くまこ
1
著者は『遠い夜明け』の原作者。易しい言葉で、丁寧に南アフリカの歴史、アパルトヘイトの問題点を解説している。イラストが豊富で、中学生でも十分読みこなせると思う。個人的には、アフリカーナー（オランダ系初期移住者）のキリスト教カルヴィニズムの独自解釈、旧約聖書の選民思想の具現化という神学論の解説が、とても勉強になった。2012/03/16
