感想・レビュー
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冒頭&第一部で九十年代初頭までの東欧左翼運動の流れと状況が説明され、第二部で従事者達へのインタビューや新聞記事などが訳出。『連帯』を事例として東欧の民主化が労働者による人民運動だったと喧伝されがちだがそうではなく、ペレストロイカでうまれた空白地帯に労働力や市場目的の経済支援が流れ込み、それを利用した官僚機構が民主化の名のもとで私腹を肥やしていく状況の中、労組や労働者達が生産手段の自主管理という形での市場化を達成できないかともがき苦しんでいた様が各国ごとに記録されている。史料としても便利かなと思った。2013/10/07