内容説明
我が国が1980年代の貿易・技術摩擦、1990年代の経済の長期低迷などの難題に直面した時代に、通商産業省の「産業技術政策」は何を課題とし、目標実現のためにどのような努力がなされたのか、またその目標はどこまで達成されたかを検討した。産業技術政策の理念と産業技術審議会の活動、大型技術開発プロジェクトとナショナル・イノベーション・システムの改革、サンシャイン計画とムーンライト計画、民間への技術開発助成、国際研究協力の展開、工業標準化事業、国立試験研究機関の変遷について、詳しく考察している。
目次
序章 現代日本の技術発展と産業技術政策の役割
第1章 産業技術政策の理念と産業技術審議会の活動
第2章 大型技術開発プロジェクトとナショナル・イノベーション・システムの改革
第3章 サンシャイン計画とムーンライト計画
第4章 民間への技術開発助成
第5章 国際研究協力の展開
第6章 工業標準化事業
第7章 国立試験研究機関の変遷
終章 産業技術政策の新たな課題
著者等紹介
沢井実[サワイミノル]
大阪大学大学院経済学研究科教授。1978年国際基督教大学教養学部卒業。1983年東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程単位修得退学。1998年大阪大学博士(経済学)取得。1983年‐86年東京大学社会科学研究所助手。1986年‐89年北星学園大学経済学部専任講師。1989年‐91年北星学園大学経済学部助教授。1991年‐98年大阪大学経済学部助教授。1999年‐2000年(10月‐2月)マールブルグ大学Japan‐Zentrum客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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