内容説明
太平洋戦争・敗戦、そしてアメリカ占領・安保条約締結と「安保改定」反対運動の動乱の時代に、出版編集者たちは、その志をどう遂げようとしたのか?元書評新聞記者でマスコミ研究者の著者が10余年にわたって書き綴った出版文化史。ジャーナリスト志望者・若い編集者が出版という仕事を考えるための一資料。
目次
1 戦中から戦後の書評新聞編集者―日本読書新聞・図書新聞・週刊読書人が誕生するまでの記録
2 畑中繁雄氏と横浜事件―著書『覚書 昭和出版弾圧小史』が示すもの
3 レッド・パージ旋風と出版界―戦後日本の体質を作ったアメリカ占領軍
4 原爆フィルムはこう保持された―戦時・占領下ジャーナリストたちの真実
5 『改造』は、なぜ廃刊になったのか―「800万円買収計画」に抗した従組と文化人たち
6 『きけわだつみのこえ』等の編集・出版の航跡―戦没学徒の思いを受け継いで
7 1960年「安保条約改定」反対運動の攻防―図書新聞記者として、その渦中に
8 言論・出版統制の狂濤の中で―理性と自由擁護に苦闘した畑中繁雄編集長
9 岩崎勝海氏の仕事と生き方―出版編集の「社会的責任」を掘り下げる
著者等紹介
宮守正雄[ミヤモリマサオ]
1924年東京に生まれる。1942年中央大学(旧制)法学部予科入学。1944年在学中徴兵(東部第六部隊に入隊)。1946年中国大陸の戦場から復員、復学。1949年中央大学法学部卒業、日本読書新聞(日本出版協会刊)編集部入社。1950年図書新聞社編集部に移る。1970年同社を退社(編集部次長・出版部長)。全日本ブッククラブ入社。1973年同社を退社(選考会事務局長)。1980~2001年中央大学マスコミ講座講師、千代田学園マスコミ文芸科教員
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