- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 学術・教養
- > 学術・教養文庫その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒野の狼
3
長崎原爆で被曝した医師永井隆博士が、長崎で被曝した4歳から12歳の山里小学校の子供たちの手記をまとめて昭和24年の夏に一冊にしたもの。子供たちの手記は、短いものは半ページから、長いものでも13ページほどで37人からなる。これに永井博士の3ページの序と二人の教員の手記が掲載。題名は、手記を書いた教員のひとり新木照子が、被爆後の長崎の山里小学校に赴任し、わずかな数の子供たちを見たときの次の感想から「この大きな学校に、たったこれだけの生徒―原子雲の下に生き残ったものは、これっぽちだったのか!(p186)」による2016/11/30
ありこ
1
長崎の原爆資料館にて、心に一番きた子どもたちの手記の展示を見て購入。 原爆は人を人でなくする、と思う。 あれほどの原爆実験を行って威力を知っておきながら、それを人間の住む街に投下できるとは。 1人ひとりの子どもの声が痛いほど身体に響いてくる。 展示にあった、最初の辻本一二夫さんの文に込み上げてくるものがあり…。 また、教員として、最後の新木照子さんの手記にも心打たれました。 8月9日が近づく度読み返したい本。2022/08/08