内容説明
抽象絵画の旗手カンディンスキーがバウハウスでの授業を通じて深めた、絵画教育のための芸術論。絵画を基本的要素に分解し、「沈黙する」点、「躍動する」線、「客観的な」面の構成がいかにして「生きた力」を生み出し、どのような感覚を私たちに呼び起こすのかを科学的に読み解く。20世紀の芸術論を代表する名著の、原著カバーデザインと本文レイアウトを忠実に再現した新装版。
目次
点
線
地‐平面
付録
索引
著者等紹介
カンディンスキー,ヴァシリー[カンディンスキー,ヴァシリー] [Kandinsky,Wassily]
1866‐1944。ロシア・モスクワ生まれの画家。モスクワ大学で法学と経済学を修めた後、1896年からミュンヘンで絵画を学ぶ。1901年に芸術家グループ「ファーランクス」設立に参加するなど、パリやミュンヘンで活動する。1910年頃に自身の初めての抽象絵画を制作したとされる。翌年、著書『芸術における精神的なものについて』を発表、またフランツ・マルクとともに「青騎士」を結成する。第一次世界大戦の勃発に伴い帰国し、インフク(芸術文化研究所)やヴフテマス(国立高等美術工芸工房)などの美術教育機関で要職を務める。1921年にドイツへ戻り、翌年バウハウスに着任。壁画工房のマイスターや基礎課程で分析的デッサンや色彩論を担当する。1927年には自由絵画教室を開講。バウハウスが閉鎖されるまで同校で教鞭を執った。1933年、パリに亡命(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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