内容説明
食品学や関連領域で学んだ知識を真に理解するためには、一人一人が実際に実験を行い、体験的に食品成分の特性や含有量を知ることが最もよい方法である。実験を通して習得する知識や技術はさらに学問への意欲や興味をかきたて、いつまでも頭の中に残るものである。本書は食品学を真に理解させるために直接学生の指導にたずさわっている若手の方々による著書で、種々な配慮がなされている。物質の成り立ちや溶液論を中心に例題と演習を含めた「1.実験を行うための基礎知識」、食品にはどのような成分が含まれているかを知るための実験「2.食品成分の定性分析」、食品に含まれる成分量を知るための実験「3.食品成分の定量分析」の3章から構成されており、実験者は途中で不明な点が生じた場合には、最初の演習形式による基礎的化学知識を理解してから継続することができる利点が設けられている。
目次
1 実験を行うための基礎知識(実験を行うための注意事項;実験記録と報告書;実験を行うために知っておくと便利な化学の知識 ほか)
2 食品成分の定性分析(タンパク質の定性;脂質の定性;糖類の定性 ほか)
3 食品成分の定量分析(食品の一般成分分析;ビタミンCの定量;ローリー法によるタンパク質の定量)
著者等紹介
片岡栄子[カタオカエイコ]
東京農業大学教授
古庄律[フルショウタダス]
東京農業大学助教授
安原義[ヤスハラタダシ]
東京農業大学教授
飯島健志[イイジマタケシ]
茨城キリスト教大学助教授
古旗賢二[コバタケンジ]
静岡県立大学助手
桑守正範[クワモリマサノリ]
美作女子大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。