出版社内容情報
国際政治の理論を学ぶ基本テキスト。国家が重要な対外政策を変更しようとするとき、そこにはどのような力と判断が働いているのか。
国家は、わずかな利益のために行動を変えるこことはない。では過去、外交上の重大な政策変更はなぜ行われたのか。その理由を求めて様々な事例を用いた数値化理論化を行い、各アクターによって「苦渋の選択」としての政策変更のメカニズムを明らかにする。2008年世界国際政治学会最優秀図書受賞。
第1章 驚愕、予期、理論
決定に基づく行動理論を求めて/対外政策変更の理論を求めて
第2章 対外政策変更の理論
理論の構成要素/対外政策変更に関する損失回避の理論/ほか
第3章 無益な島をめぐる紛争
マイビナス諸島/北方領土/ほか
第4章 アジアの戦争におけるアメリカの若者
ターニングポイント/ニクシンジャーと終盤戦/ほか
第5章 カナダの対米自由貿易政策
ローリエと1911年の互恵協定/キングと恩恵をめぐる1948年の非合意/マルルーニーと1988年の自由貿易協定/ほか
第6章 結論
【著者紹介】
デイヴィッド・ウェルチ(David A. Welch)ウォータールー大学(カナダ)教授、Ph.D.1960年生まれ。1983年トロント大学トリニティ・カレッジ卒業。1985年ハーヴァード大学修士課程修了。1990年ハーヴァード大学にてPh.D.を取得。ジョセフ・S・ナイの愛弟子であり、世界中で使用されている国際政治学の定番テキスト ” Understanding Global Conflict and Cooperation” (9th ed., Pearson Longman; 日本語では田中明彦・村田晃嗣訳 『国際紛争』 原書第9版として有斐閣から刊行)の共同執筆者として知られる。
内容説明
国際政治の理論を学ぶ基本テキスト。国家が重要な対外政策を変更しようとするとき、そこにはどのような力と判断が働いているのか。
目次
序
第1章 驚愕、予期、理論
第2章 対外政策変更の理論
第3章 無益な島をめぐる紛争
第4章 アジアの戦争におけるアメリカの若者
第5章 カナダの対米自由貿易政策―2つの葬儀と1つの婚礼
第6章 結論
著者等紹介
ウェルチ,デイヴィッド・A.[ウェルチ,デイヴィッドA.] [Welch,David A.]
ウォータールー大学教授、Ph.D.1960年生まれ。1983年トロント大学トリニティ・カレッジ卒業。1985年ハーヴァード大学修士課程修了。1990年ハーヴァード大学にてPh.D.を取得。トロント大学教授などを経て現職。主著にJustice and the Genesis of War(Cambridge UP)などがある。「日本の未来プロジェクト(JFI)」(カナダ)運営メンバーも務める
田所昌幸[タドコロマサユキ]
慶應義塾大学法学部教授、博士(法学)。1956年生まれ。1979年京都大学法学部卒業。1981年同大学院法学研究科修士課程修了。1981~83年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス留学。1984年京都大学大学院法学研究科博士後期課程退学。姫路獨協大学教授、防衛大学校教授などを経て2002年より現職。著書に『「アメリカ」を超えたドル』(中公叢書、サントリー学芸賞)、『国際政治経済学』(名古屋大学出版会、政治研究櫻田會奨励賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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禿童子
T-hiro