出版社内容情報
先生と生徒の連弾が想定されており、生徒パートは両手ユニゾンで導入期から取り組める。ブルクミュラーならではの魅力的な編曲。
《貴婦人の乗馬》や《アラベスク》などの『25の練習曲』で有名なブルクミュラーによる、初心者のためのピアノ教本全編を日本初出版! 原書は3分冊で、3冊目が本書の連弾編となっている。名ピアノ教師だったブルクミュラーだからこそ、ピアノをはじめたばかりの子どもたちへの連弾の重要性を強く感じていたことだろう。生徒が弾くプリモパートは両手ユニゾンで導入期から取り組めるようになっており、そこにセコンドパートの伴奏が新たな響きを付け加えるよう編曲されている。ブルクミュラーらしさはここにも表れており、随所に子どもたちを楽しませる工夫がなされている。曲目は、ロッシーニの《セビリアの理髪師》や民謡など、当時の人気曲の抜粋で、全17曲。本書ではじめてブルクミュラーに触れる子どもたちのために「ブルクミュラーさん物語」、先生方への指導のポイント、そして演奏へのヒントになるミニクイズも掲載。
基本の拍子の練習
5度内の小品
No.1 女王陛下万歳
No.2 スイスの歌
No.3 ベートーヴェンの曲
No.4 神よ、皇帝フランツを守りたまえ
No.5 アダンの歌劇《ロンジュモーの郵便屋》
No.6 イズアールの曲
No.7 ロッシーニの歌劇《ウィリアム・テル》
No.8 ポレンツの曲
No.9 スイスの歌
No.10 ヒンメルの曲
No.11 ベラのマ・ノルマンディー
No.12 ロッシーニの歌劇《ウィリアム・テル》
No.13 マンテルリート
No.14 フランスの歌
No.15 オーベールの曲
No.16 マイアベーアの曲
No.17 ウェーバーの最後のワルツ
春畑 セロリ[ハルハタ セロリ]
鎌倉生まれ、横浜育ち。東京芸術大学作曲科卒業。舞台、映像、出版のための作編曲、執筆、プロデュースなどを数多く手がける。主な著作楽譜に、「標準版ピアノ楽譜 ブルクミュラー25の練習曲 NewEdition」(解説)、「できるかなひけるかなシリーズ」「連弾パーティーシリーズ」「きまぐれんだんシリーズ」(以上、音楽之友社)、「ぶらぶ?らの地図」(全音楽譜出版社)、「ひなげし通りのピム」(カワイ出版)などがある。
飯田 有抄[イイダ アリサ]
音楽ライター/翻訳。1974年北海道生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Macquarie University通訳翻訳修士課程修了(英語/日本語)。楽譜やCD、コンサート冊子用に曲目解説の執筆や翻訳を行う。著書に『ブルクミュラー 25の不思議』(音楽之友社)、インタビュー集『あなたがピアノを続けるべき11の理由』(ヤマハミュージックメディア)などがある。ぶるぐ協会広報 。