出版社内容情報
ドニエスク家の最大の後ろ盾であったはずが、「ドニエスクの乱」で真っ先にエレオラ軍に投降して裏切ったボリシェヴィキ公。
エレオラに協力したいと言っていた彼だが、同時に新皇帝アシュレイ側にも手を回しており、アシュレイの姉ディリエとの縁談を進めていた。
まったく考えの読めないボリシェヴィキ公の動きを警戒するヴァイトとエレオラ。
ところが、ロルムンドにおいて最も神聖な儀式である戴冠式で、ロルムンドの政情を揺るがす超特大級の爆弾が落とされる――!?
内容説明
帝位争いのなかで起きた「ドニエスクの乱」が鎮圧されてからしばらく、俺は北ロルムンドの名家の当主ボリシェヴィキ公と会っていた。ボリシェヴィキ公といえば、ドニエスク家の最大の後ろ盾だったにも関わらず先の乱で真っ先にエレオラ軍に投降してドニエスク家を裏切った人間。そんな彼は、今度はエレオラ側とアシュレイ側の両方に声をかけているようだ。こいつは一体…何をするつもりなんだ?そんな中、新皇帝アシュレイの姉ディリエの縁談が持ち上がる。相手はなんと、ボリシェヴィキ公。そして、新皇帝のための神聖な戴冠式の直後、ディリエは貴族たちの前で言い放つ―「私ディリエは、ボリシェヴィキ公シャリエ殿と婚約いたしました」ロルムンドの政情に、特大級の爆弾が落ちる―!ロルムンド編、最後の敵が登場!帝位は一体、誰の手に!?大幅加筆&書き下ろしストーリー「剣奴の勇者」を収録!!