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内容説明
これまで誰も書かなかった蚕糸の歴史のものがたり。
目次
序 養蚕の歴史は古い
幕末における横浜開港と生糸貿易のスタート
明治維新とその後の生糸輸出
生糸輸出への本格的取組みの開始
生糸輸出の拡大
世界一達成後の各方面での努力
生糸輸出の我が国近代化への貢献
何度も生じた蚕糸業の危機と世界恐慌後のかげり
陽はまた昇る
他の繊維・外国産生糸との戦い―輸出国から輸入国への転換
現在の番糸の状況と今後の方向
著者等紹介
高木賢[タカギマサル]
昭和18年8月群馬県高崎市で出生。昭和42年3月東京大学法学部卒業。4月農林省入省。繭糸課長、島根県農林水産部長、構造改善局農政部長、農産園芸局長などを経て。平成10年7月農林水産省官房長。平成11年7月食糧庁長官。平成13年1月退官。4月司法修習生。平成14年10月弁護士登録(第二東京弁護士会)。平成17年7月一般財団法人大日本蚕糸会会頭理事(現任。非常勤)。平成23年4月公立大学法人高崎経済大学理事長(現任。非常勤)。平成26年4月東京農業大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コカブ
0
著者の肩書が「大日本蚕糸会会頭」で凄い。基本的に明治以後の蚕糸業の流れを扱っている。綿紡績業と違い、原料が国産だったために外貨の調達に適していたと強調していた。どうやら元々日本の蚕糸は価格面で国際競争力があったようで、明治以後に機械化を行うことでさらに生産が盛んになった。特に日本の糸は中等品質でアメリカの需要に合致したため、アメリカ市場が重要だった。絹製品は嗜好品で、日本の蚕糸業はアメリカの景気に左右されることになる。アメリカ市場が落ち込むと日本政府は支援策を打ったが、戦前から日本蚕糸に陰りが出てきた。2014/09/25
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