内容説明
とくせんたい(督戦隊)―自軍の部隊を背後から監視し、命令なき退却を阻止する部隊。戦闘を継続させるためならば、敗走する自軍の兵士を容赦なく攻撃し、殺害する。中国人兵士・陳登元が自ら中国軍の腐敗と略奪を描き戦後GHQによって没収・廃棄された問題作、『敗走千里』(別院一郎・訳/昭和13年刊、100万部超のベストセラー)。その、わずか4カ月後に刊行!前作『敗走千里』の刊行後に残された資料を基に描かれる、中国軍兵士たちの真実の姿!『敗走千里』執筆後、消息不明となった陳登元。本書は、彼が残した資料を基に、別院一郎が著者となって新たに書き下ろされたものである。