竹書房文庫<br> ヨーロッパ・イン・オータム

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竹書房文庫
ヨーロッパ・イン・オータム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 488p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784801931688
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

マイクロ国家が乱立するヨーロッパを舞台にスパイとなったシェフが活躍する、ジョン・ル・カレ×クリストファー・プリーストと称された異色のスパイSF小説。

内容説明

西安風邪によるパンデミックの影響で、ヨーロッパの勢力図は激変した。U2のファンやギュンター・グラスのファンまでもが国家を作り、マイクロ国家が乱立したのだ。ポーランドでシェフとして働くルディは、マフィアの男から変わった頼み事をされる。国境を越え、聞いてきた数字を伝えるだけ。しかし、それは“森林を駆ける者”という、巨大な謎の組織への加入試験のようなものだった。組織の一員となったルディは、淡々と任務をこなしていく。時に成功し、時に失敗する。スパイごっこのような、暗号を使ったやりとりは気恥ずかしい。だがまあ、こういう生活も悪くない。―そう思っていた矢先、彼が見ていた世界は一変する。「ジョン・ル・カレとクリストファー・プリーストが合作した作品」と評された、オフピートなSFスパイスリラー。

著者等紹介

ハッチンソン,デイヴ[ハッチンソン,デイヴ] [Hutchinson,Dave]
1960年生まれ。十六歳の誕生日に母からタイプライターを買ってもらったことがきっかけで執筆活動を開始。二十一歳までにデイヴィッド・ハッチンソン名義で小出版社からファンタジイ中心の短篇集を四冊刊行。大学卒業後はジャーナリズムの世界に身を置き、十年ほど小説の執筆から離れるが、1990年代中頃から、ふたたび短篇を発表。2000年代に入ってからは名義をデイヴ・ハッチンソンに変え、2002年に第一長篇「Villages」を発表。2014年に刊行された“分裂ヨーロッパ”シリーズの第一作となる本書は、アーサー・C・クラーク賞、イギリスSF作家協会賞、ジョン・W・キャンベル記念賞などの候補となった

内田昌之[ウチダマサユキ]
1961年生まれ。翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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もち

17
「ああいう台詞をずっと言いたかったんだ」◆小国に分断されたヨーロッパで、シェフ兼スパイとして暮らすルディ。簡単な輸送任務は、次第に要人脱出、複数の国境破りと過酷さを増す。ロッカーで「それ」を見つけた日、世界の謎を巡る、最大規模の諜報戦に巻き込まれた――■どこがSFなんだろう、と思いつつ、不気味でスリリングな任務に夢中になっていた。第2部直前の反転に瞠目し、命を賭した「暗号」の意味不明さに笑い、直後、解読結果にひっくり返る。まさにSFだ、それも大傑作の。2022/07/01

Good Tomorrow

9
マイクロ国家が乱立する近未来のヨーロッパが舞台。経済・難民問題、テロ戦争の悪化による国家間の分断、西安風邪によるパンデミックで人口の激減。「国境」を超える厳しい制限から各地で次々と小国家が乱立した。ポーランドでシェフとして働くルディは、謎の密輸組織にスカウトされる。諜報員として偽の身元と〝特派員〟〝ピアニスト〟〝仕立屋〟〝靴屋〟ら、隠語の関係者たちと任務をこなしていく…。難解な技術的専門知識、緻密な作品世界、アイロニーに満ちたスリリングな知的冒険小説。原書の刊行は2014年。設定が予言のようで恐い💦2022/07/13

ウラタキ

1
むちゃくちゃ好き。主人公のルディが魅力的で、設定も面白いし、引き込まれては突き放されるような場面転換がクセになる。シリーズ全作翻訳されたらいいな。2022/07/07

YSHR1980

0
ラストも含め個々の事案がとっ散らかっている印象も受けるが、平凡な料理人が手練のスパイに成長していく過程やガジェットの見せ方は絶妙だし、「分断されるヨーロッパ」をひっくり返す仕掛けは一気に世界観の広がりを予感させる。2022/08/05

sugsyu

0
EUが崩壊して無数の小国家群に分断されたヨーロッパを股にかけてのスパイ紀行、というだけでも十分ぶっとんでいるのだが、さらにミエヴィル「都市と都市」拡大版というべき大ネタまで隠されていて、サービス精神たっぷり。連作短編的なつくりで、一小市民だった主人公がどんどんスパイ稼業に嵌っていく様子を描いているのも面白い。2022/07/18

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