出版社内容情報
マイクロ国家が乱立するヨーロッパを舞台にスパイとなったシェフが活躍する、ジョン・ル・カレ×クリストファー・プリーストと称された異色のスパイSF小説。
内容説明
西安風邪によるパンデミックの影響で、ヨーロッパの勢力図は激変した。U2のファンやギュンター・グラスのファンまでもが国家を作り、マイクロ国家が乱立したのだ。ポーランドでシェフとして働くルディは、マフィアの男から変わった頼み事をされる。国境を越え、聞いてきた数字を伝えるだけ。しかし、それは“森林を駆ける者”という、巨大な謎の組織への加入試験のようなものだった。組織の一員となったルディは、淡々と任務をこなしていく。時に成功し、時に失敗する。スパイごっこのような、暗号を使ったやりとりは気恥ずかしい。だがまあ、こういう生活も悪くない。―そう思っていた矢先、彼が見ていた世界は一変する。「ジョン・ル・カレとクリストファー・プリーストが合作した作品」と評された、オフピートなSFスパイスリラー。
著者等紹介
ハッチンソン,デイヴ[ハッチンソン,デイヴ] [Hutchinson,Dave]
1960年生まれ。十六歳の誕生日に母からタイプライターを買ってもらったことがきっかけで執筆活動を開始。二十一歳までにデイヴィッド・ハッチンソン名義で小出版社からファンタジイ中心の短篇集を四冊刊行。大学卒業後はジャーナリズムの世界に身を置き、十年ほど小説の執筆から離れるが、1990年代中頃から、ふたたび短篇を発表。2000年代に入ってからは名義をデイヴ・ハッチンソンに変え、2002年に第一長篇「Villages」を発表。2014年に刊行された“分裂ヨーロッパ”シリーズの第一作となる本書は、アーサー・C・クラーク賞、イギリスSF作家協会賞、ジョン・W・キャンベル記念賞などの候補となった
内田昌之[ウチダマサユキ]
1961年生まれ。翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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