竹書房文庫<br> わが家

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竹書房文庫
わが家

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784801900943
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0174

内容説明

幼いころ、大好きだった父親に目の前で家出された桜木一歩は、その日以来家族というものに不信感を抱きながら、30歳に至る現在も定職に就くことなく“レンタル家族”稼業に身を置き、ひとり刹那の日々を生きていた。しかしそんなある日、舞い込んで来た依頼はなんと実の妹・ほの香からで、結婚相手の両親に紹介するために失踪した父の身代わりを見つくろってほしいというのだ。そのせつない胸中を不憫に思った一歩は、妹のために本物の父・武士を見つけ出すべく、海辺の町でひとり暮らす母・鯛子の元に赴きその所在を問い質すのだが、返って来た答えは思いもよらぬ近くにいるという予想だにしないものだった―18年ぶりの再会の果てに待つものは一体…?父、母、息子、娘…いつのころからかバラバラに暮らす4人の葛藤と愛憎、和解と再生の歩みを通して“家族”の本当の意味と素晴らしさを真摯に、そして爽やかに謳い上げる、至高のヒューマンストーリー!!

著者等紹介

井沢満[イザワマン]
1945年8月、日本統治下の朝鮮・京畿道京城府(現在のソウル特別市)に生まれる。終戦に伴い、0歳の時に居留日本人の引揚船で元来の郷里である長崎へ帰国。早稲田大学文学部仏文科中退後、オーストラリアに渡りワイン工場工員や児童劇団のステージマネージャーなどを経て、2年後に帰国。NHKのラジオドラマコンクールで佳作を得て脚本の道へ。「外科医有森冴子(日本テレビ系)」で芸術選奨文部大臣新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Comit

46
Kindle Unlimited~桜木一歩、30歳、職業「便利屋」時には孫、時には恋人、相手の求めるキャラを時間単位で演じます。そんな一歩に、結婚を控えた女性から消息不明の父と兄のレンタル依頼が入り、打ち合わせで面会したら…(๐◊๐”)/~お話はホームドラマのような温かくもハラハラドキドキする展開です。一歩の人間関係の距離間、その根底にあるものはちょっと歪んでる、だけどそれも理解できます。長い反抗期、上手い表現(笑)家族っていい~ほっこりできました(*´艸`)2020/12/14

たるき( ´ ▽ ` )ノ

41
んー。特に心に残るものがなかったかな・・・。Kindle Unlimitedお試し期間なので手当たり次第読んでいるが、正直あまり魅力的な作品はないかも。でもせっかくなので、次々読みます!2018/03/09

はる

27
[kindle unlimited] 主人公が幼い頃に家を出て行く父親。そのトラウマを抱えつつ家族それぞれ生きてくんだけど、、、っていう話でした。家族はどんな形になっても家族なんだね。一歩と父が和解していくといいね。っていう感想しか持てない私は冷めすぎでしょうか…2025/06/08

速読おやじ

24
脚本家であり小説家でもある井沢さんは初読み。小さい頃に出て行った父との再会の物語。置き去りにされた子供から見れば、父は憎むべき存在と思っていたが、やはり戻ってきて欲しいのだ。バラバラになった家族がまた再生するハッピーエンドは読んでいて心地よい。ドラマでは向井理が息子の一歩を演じたとのこと。そう、ドラマを観ているような感じで読めてしまうのは著者が脚本家だからなのか。2021/09/13

たくのみ

16
父親や恋人のふりをする仕事をする人材派遣業「レンタル家族」で働く一歩。できちゃった婚で、急に嫁ぐことになった妹のため、父親・武士を探し出す。バラバラな家族が再生していく物語。家族のもつれた糸を一つずつほぐしていく一歩に共感します。「男は体と器量がよけりゃいいのよ。お金と知性は私持ってるし」という麗美。「最大の恋文をもらったのよ」と父を待つ母・鯛子。そして、母親になる妹・ほの香。それぞれの女性たちがもつ、二つの顔が面白かった。2015/09/30

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