内容説明
茶碗の中でも最も格式高く“最高峰”とされる井戸茶碗75点を収録。戦国武将、将軍、大名、豪商などを転伝した歴史的名品についての箒庵渾身の解説を原文の文語体から現代語訳したハンディな決定版。
目次
井戸の部(名物手;古井戸;小貫入;青井戸;井戸脇)
著者等紹介
高橋義雄[タカハシヨシオ]
箒庵。1861年生まれ。水戸藩の下級武士の家に生まれる。慶應義塾で学び、時事新報の記者となったのち洋行。欧米視察後に三井銀行に入社、三井財閥の重鎮として辣腕を振るう。50歳で引退し、以後は数寄者として茶道三昧の人生を送る。幕末から昭和初年までの道具移動と価格の動きをまとめた『近世道具移動史』をはじめ、著作多数があるが、なかでも『大正名器鑑』は畢生のライフワークとなった。高野山霊宝館建設、平家納経副本作成、東京護国寺の茶道本山化など、多くの文化事業も達成した。1937年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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