内容説明
間近で触れた昭和任侠の世界。日本最大の広域暴力団の頂点に立った親分のこと、経済ヤクザのはしりとなった義父にまつわる逸話や、映画「マルサの女2」のモデルになった事件についても詳細な裏話を記している。
目次
第1章 神戸の社長とその仲間
第2章 立ちんぼうのボス
第3章 マルサの事件
第4章 ボスの長男
第5章 歌舞伎町の鬼
著者等紹介
生島マリカ[イクシママリカ]
1971年、神戸市生まれ。真言宗の僧侶。最終学歴小学校卒。印中露韓の在日2世。宝石卸商を営む父と貿易商の母を持ち裕福な家庭に生まれる。13歳で単身ストリートチルドレンに。象皮病と二度の癌で生死をさまよい4度の結婚離婚を経験する。モデル、秘書、ホステスを経て半生を綴った処女作『不死身の花』(新潮社)がベストセラーになり注目を浴びる。近年は歌手やプロデュース業にも活動を広げ多彩な才能を見せている
鈴木智彦[スズキトモヒコ]
1966年、北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科除籍。雑誌・広告カメラマンを経て、ヤクザ専門誌『実話時代』編集部に入社。『実話時代BULL』編集長を務めた後、フリーに。週刊誌、実話誌などに広く暴力団関連記事を寄稿する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
69
著者は存じ上げないが、山口組の組長等、その道のトップから寵愛を受けた人生を実名を挙げながら記す。帯にあるように昭和任侠の世界を間近で見たまさに修羅の花。2022/03/13
青木 蓮友
15
とても滑らかに空気のように凄い言葉が繰り出されるので読書中はまったく気づきませんでした、凄まじいその生活に。マリカさんもきっと大人になって客観視できるまではわからなかったでしょう。わたしと同年に生まれたマリカさんです、まったく同じ空気を同時に吸ってきた。それだけ余計に感慨深いというか、なんとなく他人事じゃないような、そんな気持ちで作品を読んでいます。あの元夫さん、お父上が経済の。本当に今どうしてらっしゃるんだろう。息子さん、今おいくつになったろうか。ツイッターをフォローして日々応援しつつ注目しています。2022/09/18
m_bat_h
4
著者が喋るところを見たことがあるが、本当にこのまんま。壮絶な人生を送ってきて真っ直ぐでいられるのは奇跡だし才能で、次々と人が寄ってくる理由が分かる気がした。2024/05/07
nonicchi
4
「不死身の花」を読んでいたのでスラスラ読めた。全く別世界の話で、ただただ驚くばかりで読了。マリカさん、絶対何冊でも書けるじゃん。いろんな筋から妨害があるみたいだけど、沢山書いてほしいし読みたい。2022/08/24
こたちゅう
3
著者の人生がずば抜けて面白いので、それを本にすれば面白い本になる。また、文章がわかりやすくて冷静なので、さらに楽しく読める本になった。あっという間に読んでしまった。エピソードがだんだん卑近なものになってくる。最後の歌舞伎町の鬼はちょっと弱く感じる。昭和、平成のバブルな感じが懐かしい。著者にはもっと面白い話を書いてほしい。2023/08/16